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クラウドコンピューティングによって、国内外を隔てる垣根は明らかに崩れつつあります。近い未来に訪れるIT業界の大転換を勝ち抜くための戦略を紹介します。


オフショアリングとは異なる、グローバルソーシングとは?

 日本のIT業界におけるグローバル化の最初の取り組みは、オフショアリングと呼ばれる、海外でのソフトウェア開発でした。IT関連投資の増大によって日本国内のソフトウェア開発者が不足し、開発者のコストが高騰。そこで、コストが安く比較的調達が容易な海外のソフトウェア開発者が注目を浴びて、パッケージソフトウェアベンダーやシステムインテグレーターがソフトウェア開発を中国など海外に発注し始めたのです。しかしながら、オフショアリングの目的はコストの削減であり、開発されたソフトウェアが使われる場所が日本国内であることに変わりはありませんでした。

 
 

 いっぽう、ソフトウェア開発におけるグローバルソーシングとは、ソフトウェアの開発を世界中の最も適した場所で行うという考え方です。従来のオフショアリングではコストを下げることが最大の目的でしたが、グローバルソーシングでは数多くのメリットのうちの一つでしかありません。

 例えコストが高くても、特殊な技術を持つ会社の所在地や、市場ニーズの把握に適した場所には開発拠点を置く意味があります。極端に言えば、特殊な条件を満たすエンジニアが一人でもいれば、そこがグローバルソーシングの一拠点になることもあり得ます。例えば、暗号化の専門家が東欧に多くいれば、暗号化の機能開発は現地のエンジニアと契約してリモートで開発してもらえば十分かもしれません。

 
 

プロフィール
竹内 克志タケウチ カツシ

リアルコム株式会社 取締役 執行役員CTO(最高技術責任者)

日本DECにて8年間アプリケーションエンジニア/プロジェクトリーダーとして勤めた後、インフォミックス日本の立ち上げに参画、日本語化の責任者を務めた。1994年、ロータス・ディベロップメント(日本)に入社。その後Lotus Development Corporation (米国ウエストフォード、後にIBM)に移籍し、Domino 5、6など主要製品国際化の最高責任者として国際開発チームのリード、品質管理を行なう。リアルコムでは製品開発、技術開発の全責任を負う。

 ・Software Development(ITmedia オルタナティブ・ブログ)




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