SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

2018年 国内ERM市場、シェア首位はSAP、2位は富士通、3位はオービック――IDC発表

2018年 国内ERM市場規模は前年比成長率3.0%増、2,140億9,700万円

 2018年の同市場全体のシェア首位はSAP、2位は富士通、3位はオービックとなった。2018年9月に経済産業省が発行した「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」による企業へのDX変革の圧力が高まっているが、2018年時点ではレポートの直接的な影響は見られず、2018年の国内ERM市場は前年比3.0%増、市場規模(売上額)は2,140億9,700万円となった。

 同市場は、2019年10月の消費税増税と、インバウンドで活況を呈する流通/小売業界の需要増に加えて、パブリッククラウド製品の成長率が前年比32.0%増となり市場の成長に影響したとIDCでは分析している。

 従業員規模別に見ると、従業員1,000人以上の大企業での成長率が1.7%増、同100人~999人の中堅企業が同3.2%増、同100人未満の中小企業が同7.1%増、と企業規模が小さくなるほど成長率が高くなった。

 パブリッククラウド製品による影響を最も受けたのは中小企業であり、新興ベンダーによる競合状況が激しくなっている。従業員規模別でのシェア首位は大企業がSAP、中堅企業がオービック、中小企業がオービックビジネスコンサルタントとなった。

 また、前年比成長率が高かったベンダーは大企業がオービック、中堅企業がオラクル、中小企業がオービックとなった。

参考資料:国内ERM市場ベンダー別 売上額シェア実績、2018年(作成:IDC Japan)

企業のIT投資はセキュリティやAI優先傾向があり、基幹業務システムへの優先度が低い

 現在、基幹業務システムはヒト、モノ、カネの企業の経営資源データの管理から、リアルタイム意思決定による経営を支えるためのデータ活用で得られるインサイトを提供する総合デジタルツールへの価値の変わり目にあり、DX(Digital Transformation)の実現シナリオの1つとして期待されている。

 しかし、IDCの調査によると、ユーザー企業のIT投資は、セキュリティ対策や機械学習/AIを優先する傾向があり、基幹業務システムへの投資優先度が低いことが示されている。このことは、ユーザー企業のIT投資が最適配置されず、部門間で予算を取り合う「DXデッドロック」の状況を引き起こす可能性があるとIDCではみている。

 IDC Japanソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの飯坂暢子氏は、「ユーザー企業はDXの実現に向けて同時期に複数のシナリオを実行する必要がある。ITサプライヤーは、ユーザー企業がビジネスに業務プロセスを適用させる変革をリードし、イノベーションアクセラレーターである機械学習/AIなどによる業務自動化の導入シナリオに必要なサポート、および人材不足解消のための早急なエコシステム構築が求められる」と述べている。

 今回の発表は、IDCが発行した「国内ERMアプリケーション市場シェア、2018年:ERM市場で順調に成長するパブリッククラウド」にその詳細が報告されている。レポートでは、ERM市場の2018年ERMアプリケーション市場に関して、市場全体および従業員規模別シェアに加えて、機能市場別のベンダーシェアとベンダー動向を分析している。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/12364 2019/08/22 18:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング