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健康に働きたいエンジニアのためのメンタルヘルス入門

睡眠は寝不足で不良債権化する! ストレスから脳を守るためのノウハウ

第4回


 現代病ともいわれる「寝不足」ですが、これが。メンタルヘルス不全の重要な原因の一つなのです。「睡眠負債」は返せない借金と同じ。今回は寝不足の危険性と未然に防ぐノウハウをまとめました。

寝不足はメンタルヘルス不全の原因

 エンジニアだけでなく、現代のビジネスマンには寝不足がつき物。でも、寝不足はメンタルヘルス不全の重要な原因の一つなのです。危険な睡眠時間は4~5時間、要するに5時間未満の睡眠なのです。

エビデンス1

 睡眠の研究の第一人者である内山真氏の研究によれば、「4~5時間の睡眠が1週間以上続き、かつ睡眠不足感(眠気など:筆者注)が明らかな場合は精神疾患発症、特にうつ病発症の準備段階が形成される…」

 「仕事が多いから、仕方ないだろ!」という読者の声が聞こえます。

 まあまあ、気持ちはわかります。でも、脳は守りたいですよね。どんなに心がタフで、『さあ、これから寝ないでデバッグだ!』と思っても、寝不足で集中力がおちて能率が上がらないし、スキルがあるのにケアレスミスが増えるのです(前回の「ケチな飲み屋サイン」参照)。

エビデンス2

 米国で救急部門の研修医を調査したところ、睡眠時間が1日6時間より短い場合、そうでない日勤の医師に比べて、注意力低下によるトラブルの発生は何と1.5倍になっていたそうです。こういう睡眠不足の医師の意識レベルを調べると、ビールを2本飲んだ位の「酒気帯び状態」だったそうです(JAMA2005年9月7日号)。

次のページ
どれだけ寝れば脳が守れるの?

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この記事の著者

鈴木 安名(スズキ ヤスナ)

(財)労働科学研究所 主任研究員 医学博士(産業医、内科医)。旭川医科大学卒業。メンタルヘルス研究の成果にもとづき、企業の対策をサポート。著書は「人事・総務担当者のためのメンタルヘルス読本」(財)労働科学研究所出版部など多数。モットーは「現場のビジネスマンから学ぶ」。著者のサイト:職場のメンタルヘルス

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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