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渡辺聡 クラウド時代のIT羅針盤

電子化したら、本当に本を買って読むのか? iPad登場後のデジタルコンテンツ・エコノミーを考える

第3回

まさかここまでの動きになるとは、という雰囲気で電子書籍周りの事案が立て続けに動いている。国内の出版各社でも、検討姿勢を前面に出すところや具体的な取り組みの発表、ラインナップの強化など1、2年前では考えられなかった速度で事が進もうとしている。

iPadは売れるのか、出版の未来は?

 まさかここまでの動きになるとは、という雰囲気で電子書籍周りの事案が立て続けに動いている。国内の出版各社でも、検討姿勢を前面に出すところや具体的な取り組みの発表、ラインナップの強化など1、2年前では考えられなかった速度で事が進もうとしている。

 オーサリングツールやビューワーも立て続けに発表され、大手でもアドビが各種の電子書籍主要フォーマットやデバイスへの対応方針とロードマップを発表するなど、やるかやらないかという判断としては、完全にやるという側にルビコン越えをしてしまっている。

 この流れを受けてか、筆者の界隈でもデジタルコンテンツの取り扱いや、メディア事業への影響検討といった話が増えている。単に「iPadは売れるのか?」 「出版の未来は?」など、表でよく耳にする議論以上に、各関係者は様々なことを真剣に検討しているのだな、という現実を実感できる。

 特に、一見するとコンテンツと関係のあまりなさそうな事業会社が、自社業務の見直しとして電子化への取り組みを事案化させていることが少なからずあり、検討視座の深さに驚かされることが多い。表沙汰にはなっていないが、紙は残るか残らないかというレベルのみで世の中動いていない。

 今回は、前回の記事の流れを踏まえ、電子書籍を中核にしたデジタルコンテンツ周りの状況について考えていきたい(なお、動画関連やゲーム等に関しても、本来は同時に考えたい範囲だが、キリがなくなるので今回は割愛したい)。

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音楽業界の辿ってきた道から見えてくる出版業界の未来

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この記事の著者

渡辺聡(ワタナベ サトシ)

神戸大学法学部(行政学・法社会学専攻)卒。NECソフトを経てインターネットビジネスの世界へ。独立後、個人事務所を設立を経て、08年にクロサカタツヤ氏と共同で株式会社企(くわだて)を設立。現同社代表取締役。大手事業会社からインターネット企業までの事業戦略、経営の立て直し、テクノロジー課題の解決、マーケティング全般の見直しなど幅広くコンサルティングサービスを提供している。主な著書・監修に『マーケティング2...

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