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計画プロセスのポイント―― 3

第6回 プロジェクト経験とのギャップを踏まえてPMBOKを勉強する(その4)


今回は「計画プロセスのポイント―3」として、「リスクを考える」「必要なものを調達する」について解説します。  

[7]リスクを考える

 リスクマネジメントの目的は、好機を最大限に利用することと、脅威を最小限に抑えることにあります。

 (1)リスクマネジメント計画書の作成
 まず、プロジェクト・ライフサイクルを通して、どのようにリスクマネジメントプロセスを実行していくかを決めます。

 (2)リスクを特定し分析する
 ●ブレーンストーミング、デルファイ法、インタビュー、SWOT分析等の技法を使用し、リスクを特定(洗い出)します。
 デルファイ法は、次のような手法でリスクを特定する専門家の判断の一種です。数人の専門家を選定し、お互いを情報交換できない状況においてプロジェクトのリスクに関するアンケートを実施します。アンケートの結果を集計し、そのアンケート集計結果について専門家に再度アンケートを行います。この流れを2~3回繰り返します。結果的に、各専門家の考えは収束し、それが特定されたリスクになります。

 ●特定されたリスクを定性的分析により、重要なリスク(優先順位の高い対策を講ずるべきリスクと、現時点では対策を講ずる必要のない(優先順位の低い)リスクに分類します。その分類に影響度(プロジェクトの、コスト、スケジュール、品質、スコープについて評価します)と発生確率のマトリックスを利用します。優先順位の低いリスクは、直ちに対応する必要がありませんので、記録しておきます。これらのリスクは、プロジェクトの進捗に伴い、影響を及ぼすリスクになる場合があります。従って、常に、定例会議の議題として、レビューしなければなりません。

 ・高い優先順位の付けられたリスクに対して、さらに定量的リスク分析を行い、次のことを把握します。
 ・プロジェクト目標を達成できる確率の決定。
 ・コスト、スケジュールのコンティンジェンシー予備の規模の決定。
 ・最も注意すべきリスクの特定。
 ・達成可能な目標の明確化。
 この分析には、インタビュー、感度分析、ディシジョンツリー分析、シミュレーション、期待金額価値分析(Expected Monetary Value)等の技法が使われます。

    期待金額価値の算出式:EMV= 発生確率×結果額 

プロジェクトのイメージ

次ページへ続く

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[8]必要なものを調達する

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この記事の著者

青栁 次男(PMP)(アオヤギ ツギオ)

株式会社タリアセンコンサルティング 代表取締役
1966年早稲田大学第一商学部卒業。1967年日本航空入社。システム開発部門にて、旅客予約管理システムをはじめ、整備、運航、一般管理等、システム開発に従事。また、国内初の海外オンラインリアルタイムシステム開発を担当。
1998年タリアセン設立に参画...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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