SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine Press(AD)

なぜビッグデータでもクラウド活用が有効なのか  対談:NTTコミュニケーションズ 中山幹公/野村総合研究所 鈴木良介

大規模化するデータをビジネス活用する考え方として、ビッグデータが注目されています。このビッグデータとクラウドコンピューティングはどのように関係してくるのでしょうか? 「ビッグデータビジネスの時代」の著者でもある野村総合研究所の鈴木良介氏と、NTTコミュニケーションズの中山幹公氏が、ビッグデータ時代においてクラウドが果たす役割について語り合いました。

ビッグデータ時代の到来とクラウドへの期待

NTTコミュニケーションズ株式会社
クラウドサービス部 ホスティング&プラットフォームサービス部門 担当部長
中山 幹公 氏
NTTコミュニケーションズ株式会社 クラウドサービス部 ホスティング&プラットフォームサービス部門 担当部長 中山 幹公 氏

 鈴木 インターネットやセンサー・ネットワーク、GPS搭載端末の普及などにより、電子的に取得できるデータの量が飛躍的に増大しています。ビッグデータの定義は必ずしも定まっていませんが、なぜ大量なのかを分解すれば、いくつかの要素があることが分かります。私の注目点は高解像度、リアルタイム、多様性の3つ。高解像度とは、従来「30代男性」などでまとめられていた分析対象を、個々にフォーカス可能にするデータを集めるというものです。リアルタイムなデータの高頻度取得という意味で、一日に一回よりも毎秒データを取得した方が、よりきめ細かい対応が可能になります。

 次に多様なデータで注目したいのが、写真や動画、自然言語などの非構造化データです。防犯カメラの映像やブログ、Twitterなどで流れているデータを分析すれば、新たなマーケティングの可能性が飛躍的に高まると思います。

 中山 全世界の電子的なデータ量は今後10年間で、50倍以上になると見られています。その中で企業が抱える情報量は約2年で2倍になり、その後も加速して増加していくでしょう。同時に、企業が保有可能なデータ量も、クラウドの普及が加わることで、増えていきます。

株式会社 野村総合研究所
ICT・メディア産業コンサルティング部 主任コンサルタント
鈴木 良介 氏
株式会社 野村総合研究所 ICT・メディア産業コンサルティング部 主任コンサルタント鈴木 良介 氏

 鈴木 しかし現時点で、非構造化データを含めても、ペタバイトや3桁テラバイト所有している事業者はそう多くはないでしょう。ただ「非構造化データを活用できる」という考え方、ツール、支援する人が増えてくると「それならば、今まで捨てていた非構造化データを貯めて活用しよう」という話になります。すると、今までは捨てていた流れに堰き止めがかかる。そういう土壌になってくるのではないでしょうか。

 中山 同感です。ただ、どの程度データ量が増えていくのか、事業者自身は予測が難しいと思います。中には、貯めてみたデータがなかなか活用できないケースもあり得る。そのために高価なストレージを買って置いておくと、資産を無駄にすることになります。そこで生きるのが、クラウドのエラスティック(伸縮自在)性です。ここにビッグデータの時代にクラウドが有効になってくる理由があると思います。

オススメ資料ダウンロード

 対談で語られた「ビッグデータ+クラウド」戦略と、クラウドとデータセンターの新たな潮流、Bizシンプルディスク/Bizホスティングのご紹介資料です。

 ダウンロードはこちらから

 

次のページ
震災後の企業のクラウドに対する意識の転換

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3669 2012/01/17 12:49

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング