SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

週刊DBオンライン 谷川耕一

CPQ領域に乗り出すSalesforceの新たな戦略―買収製品をいち早く自社のソリューションに


 ここ最近、クラウド関連の話題が多い。まあ、クラウドの利用が当たり前の選択肢になっているのだからそれも当たり前か。当然ながらクラウドに新規参入しますではすでにニュースにはならず、クラウドの上で何をどう実現するかがないと話にならない。そんな中、SaaSベンダーとしてトップを走っているセールスフォース・ドットコムが、新サービスとなる「Salesforce CPQ」の提供を発表した。

マーケティングやCRMと営業をスムースにつなぐ本文

 CPQは「Configure」「Price」「Quote」の頭文字であり、見積もり・請求管理のソリューションだ。ビジネスの現場で頻繁に行われる見積もり作成などを効率化するサービスで、Configureは主に見積もりを作成する際の商品選択や組み合わせの設定などを容易に行えるようにするための機能だ。Priceは値引き承認などのルールを適用してプロセスに沿った正確な提示価格を決定する機能。Quoteは一連の作業に基づいて提案書や契約書を作成し、それらを適切に管理、運用するための機能だ。

 「CRMの中でも見積もりは重要なステップです。見積書の作成は必ず入ってきます。ですが、これまでの見積書や契約書作成の作業は、大抵はExcelとWordの世界でした。ExcelやWordだとデータは営業担当の机の中にあり、システムと連携しません」

セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 プロダクトマーケティング シニアディレクター 御代茂樹氏
セールスフォース・ドットコム
 マーケティング本部 プロダクトマーケティング
シニアディレクター 御代茂樹氏

 セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 プロダクトマーケティング シニアディレクターの御代茂樹氏[は、Salesforceの戦略は営業支援から始まりマーケティング、コラボレーションツール、アナリティクス、サポートサービスの拡張などを含め、顧客のビジネスすべてをクラウドでカバーすると言うもの。今回はその中でCPQの領域を提供し、分断しがちなマーケティングやCRMから営業へのプロセスをスムースに連携するものとなる。

 今回の発表は、2015年12月に買収を発表したスティールブリック社のCPQ製品をSalesforceの製品として提供開始すると言うものだ。もともとスティールブリックの製品はSalesforceのPaaS環境であるforce.comで開発されていたので、買収後の迅速な「Salesforce化」が可能だったのだろう。

次のページ
複雑なルールを適用すべき見積もりも迅速、正確に自動生成できる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
週刊DBオンライン 谷川耕一連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/8279 2016/07/19 17:30

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング