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AIがロケットだとしたらデータは燃料、コンピューティングはエンジンだ――Dell EMCが新製品を発表


 2018年5月31日、デルとEMCジャパンは記者向けに4月30日から米国ラスベガスで開催されたDell Technologies Worldのハイライト解説と新製品紹介発表会を開催した。イベントハイライト解説はデル株式会社 最高技術責任者(CTO)黒田晴彦氏。

第4次産業革命ではIoTが進み、物理とデジタルが出会う世界となる

 恒例の年次イベントは「Dell EMC World」から「Dell Technologies World」へと名称を変え、基調講演にはVMware CEOのパット・ゲルシンガー氏が登壇するなど、グループの一体感をアピールする形となった。Dell Technologiesではグループ全体でIoTに取り組む部門を創設し、そのGMにVMware CTOも兼任するレイ・オファエル氏が就くなど、組織としても結束を強めてイノベーションに取り組む姿勢を強化している。

デル株式会社 最高技術責任者(CTO)黒田晴彦氏
デル株式会社 最高技術責任者(CTO)黒田晴彦氏

 初日の基調講演に登壇したDell Technologies会長兼CEOのマイケル・デル氏はイベントを「世界中で人類の進化を牽引する技術のビジョンを共有する機会」と位置づけた。そして真っ先に紹介した事例が「AeroFarms」、いわゆる野菜工場だ。

 倉庫内はサーバールームのごとく何段ものラックが積み重ねられ、土は使わず布を敷いて野菜が栽培されている。水は畑のわずか5%、面積当たりの収穫量は畑の390倍と桁違いの生産性を実現している。ここでは13万個ものセンサーでデータを常に収集、分析し、最適な水分、光、風を調節している。収穫した野菜は遺伝子検査で安全性も確認したうえで出荷。IoTの力で農業に変革を与える可能性がある事例として紹介された。(関連リンク:AeroFarms

 黒田氏は「いま第四次産業革命が到来しています。IoTで野菜の収穫量を畑の390倍に高めることができたのだから、他業界や業態でも可能性があります」と話す。

 産業革命を振り返れば、第一次では蒸気機関の発明で機械化、第二次では電気で大量生産化、第三次ではコンピューターで自動化へと進み、現在進行している第四次は(諸説あるが)レイ・オファエル氏によると「IoTが広がり、物理の世界とデジタルの世界が出会う場」になるという。リアルとバーチャルが融合する段階とも言えそうだ。

 これまでデータというと、人間が入力していたが、IoTが広がるとデータの99%はセンサーなどの機械が生み出すようになる。それだけデータが膨大に膨れ上がるということでもある。システム開発もウォーターフォール型に進むのではなく、ビジネス戦略に合わせてアプリケーションやインフラを素早く柔軟に調整していくようになる。

 ゆえに「技術戦略こそビジネス戦略となる」とマイケル・デル氏は強調し、企業にとって先進技術を取り込んでいくことがこれからの競争に勝ち残る上で重要であると説いた。

 いま注目すべき技術トレンドとして基調講演で紹介されたのが、VRやAR、IoT、マルチクラウド、ソフトウェア定義、AI(人工知能)とML(機械学習)。なかでも中心にあると位置づけられたのがAIとML。日常的なチャットボットから、次世代のビジネスプロセス創出、あるいは人間が意識することのない自動運転技術やインフラ保守の最適化など幅広い可能性がある。

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新製品:ストレージはPowerMax、サーバーはPowerEdge R840とPowerEdge R940XA

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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