SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

oracletechアーカイブス!

「Oracleの開発担当者マイケル・ヒチワが語るNoSQLに足りないもの」はなにか?


昨年実施された日本オラクルの技術トレーニングイベント「Oracle DBA & Developer Days 2010」では、オラクル・コーポレーション ソフトウェア開発部門バイスプレジデントである マイケル・ヒチワ氏が「データベースのチカラをアプリケーション開発に最大限活用するために」と題して講演を行った。この講演の内容をさらに深く掘り下げるべく、同氏にインタビューを行った。(編集部)

オラクルが考える「NoSQLに足りないもの」とは

 今回の講演の冒頭では、とりわけOracle Databaseに備わる「SQL」と「PL/SQL」に関する能力が紹介された。数々の最新機能がある中で、これらの基本機能を改めて取り上げた理由を、ヒチワは次のように説明する。「ご存じの通り最近では、SQLを使わずにデータベースアプリケーションを構築する『NoSQL(Not Only SQL)』のムーブメントも広がっています。そうした今、SQLの持つ能力にいま一度光をあてるべきだと思いました」。

 「NoSQLの問題は、SQLとは異なり、すべてが物理的な実装と密に結びついてしまっている点です。NoSQLデータベースの多くは、データに対して物理的な配置に依存したアクセス手段しか利用できず、柔軟性に欠けています。もちろん、NoSQLデータベースが適している用途も存在しますが、すべての用途に最適とは言えません」

 「一方、SQLではデータの論理的な側面と物理的な側面が明確に分離されています。私は1996年から14年間に渡ってOracle Databaseの開発に携わっていますが、当時Oracle 4向けに記述したSQLが現在でもそのままOracle Database 11g上でも動作します。SQLは一行も変更していません。しかし現在は、パーティション機能やデータ圧縮、コストベース最適化、マルチバージョニングによる一貫性確保、データベーストリガーなど多彩な機能を、その同じSQLに対して適用できます」

 「例えば、私が最初のOracleデータベースアプリケーションの開発を始めた当時は、DECのVAX/VMSプラットフォームが世の中を席巻していました。しかしその後UNIXが主役の座を奪い、さらにはLinuxへと変遷を続けます。その間、SQLはほとんど変化せずに使われ続けましたが、プラットフォームに依存したデータストアが生き残ることはありませんでした。今やSQLとRDBの技術は、マイクロソフトやSAP、IBM、そしてオラクルを含め、業界全体がサポートする標準技術として位置づけられています」

次のページ
いま考えるPL/SQLの意義

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
oracletechアーカイブス!連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

oracletech.jp編集部(オラクルテックジェイピーヘンシュウブ)

oracletech.jpは、オラクル・データベースと関連製品をお使いいただいている皆様、開発に携わっているエンジニアの皆様、オラクル製品を販売いただいている皆様すべてにとって有益な情報源となることを目指しています。エンタープライズ系ITを中心に、製品情報や技術情報からテクノロジー・トレンド、キャンペーンやイベント/セミナー情報まで多岐にわたります。日本オラクルの社員だけでなく...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3336 2012/02/10 17:36

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング