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DB2 pureScaleと互換性機能でOracleデータベースの移行戦略を推進

IBM Information On Demand Conference Japan 2011 /DB2 関連セッション


日本IBMは、2011年7月28日、29日の日程で「Information On Demand Conference Japan 2011」を開催、2日目の29日には「ビジネス構想を支えるITインフラ」をテーマに、最新のITインフラに関するさまざまなセミナーを実施した。ここではDB2関連セッションを紹介する。

事例からみたDB2の優位性

日本アイ・ビー・エム(株) インフォメーション・マネジメント事業部 インフォメーション・マネジメント営業部 部長 竹川寿也氏
日本アイ・ビー・エム株式会社 インフォメーション・マネジメント事業部 インフォメーション・マネジメント営業部 部長 竹川寿也氏

 「Big dataを管理していくには、それを扱える高いパフォーマンス、データ量増加に対応できる成長性、そして、当然ながら経済性についても常に問われます」と言うのは、「柔軟なクラウド環境を支えるデータベース」トラックの最初のセミナー講師を務めた、日本アイ・ビー・エム株式会社 インフォメーション・マネジメント事業部 インフォメーション・マネジメント営業部 部長の竹川寿也氏だ。Big dataへの対応には、これら3つの要求すべてを満足できなければならないと、竹川氏は主張する。

 Big dataを扱うにも、RDBMSは重要な存在だ。そして、RDBMSは依然として情報システムの中でも基幹中の基幹であることは間違いない。RDBMS製品としてはOracleが市場で高いシェアを持っているが、IBMのDB2にも優位性があり多くの実績があるとのこと。この優位性について、いくつかの顧客事例を交えDB2が評価されているポイントを竹川氏は説明した。

 JTBは、顧客の「電子カルテシステム」でDB2が採用された。電子カルテのシステムには、顧客の旅行内容の詳細はもちろん、食事の好みなど幅広い情報が蓄積されている。これらはJTBが長年に亘り蓄積してきたナレッジそのもので、その中からいかにスピーディーに情報を取り出せるかが、顧客サービスレベルの向上の面から重要だった。「最新版のDB2 V9.7を採用したことで、20秒かかっていたオンラインレポートの作成時間が1/3になるなど、高いパフォーマンスが得られた」と竹川氏。データベース移行では、互換性の高さから基本的にはアプリケーション変更をほとんど行わずに済み、投資を最小化して高パフォーマンスが得られたことが高く評価された。

 このほかにも、マイポイント・ドット・コムの場合は、性能だけでなく構造化データと非構造化データを同時に扱えることで、容易にデータ属性の追加ができるなどの柔軟性が評価された。また、米国の証券会社SunTrustの場合は、圧縮機能が評価されたとのこと。圧縮でディスクスペースが削減できただけでなく、IOが削減されその結果大きくスループットが向上したことも評価ポイントとなった。

 グローバル展開を行っている日本の製造業において、SAP R3のデータベースをOracleからDB2へ移行した例も紹介された。この際には、1つのマシンで従来の3.3倍の処理性能が発揮できたとのこと。「これは、1台で3.3倍のユーザー数に対応できることに匹敵し、世界中でユーザー数の増加が見込まれるこの企業にとっては、重要なポイントとなった」と竹川氏は言う。また、データベース移行は、SAP R3がデータベースの違いを吸収してくれたため、極めてスムースに実行できたとのことだ。

 最後に竹川氏は、IBM製のサーバーとDB2の組み合わせだと、同程度のパフォーマンスを発揮するOracleとSunサーバーの組み合わせよりも、CPUコア数あたりの性能が高いという実績を示した。データベースのライセンス価格がコア数で増減するため、コア数あたりの性能の高さはライセンス価格の削減につながる。こういった面でも、DB2には優位性があることが主張された。

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アーキテクチャからみたDB2の優位性

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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