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業務プロセスの可視化による業務分析講座

演習2:インターネットによる物品購買プロセス

第2回

前回は、「業務プロセスの可視化」について作図演習をとおして、作図の目的、立場、範囲、時間によって業務フロー図の内容が変わることをお伝えしました。作図の目的、立場、範囲、時間を決めておきます。すると、業務フロー図の内容に関する、業務フロー図の書き手と読み手の議論は効果的かつ効率的になるでしょう。  

 今回も引き続き、作図演習を実施します。与件では、前回と同様、架空の業務内容を説明しています。与件と設問に基づいて、業務フロー図を書いてください。

与件

 製造業のB電機工業は、インターネットによって物品を購入しています。ここでは、B電機工業の購買プロセスについて説明します。

手順

 B電機工業は、当業務プロセスを以下のような手順で実施しています。

  • 購入依頼部署は、物品の購入を依頼する。具体的には、購入依頼部署の担当者は、購買管理システムに購入依頼内容を入力する。同時に、購入依頼部署の担当者は、購買管理システムから購入依頼票を出力する。
  • 購買部は、物品を発注する。具体的には、購買部の担当者は、インターネットの注文画面に発注内容を入力する。同時に、購買部の担当者は、購買管理システムに発注内容を入力する。
  • 発注先は、物品を受注する。
  • 発注先は、物品を納入する。具体的には、発注先の担当者は、納品書や物品受領書とともに、購入依頼部署に物品を送付する。
  • 購入依頼部署は、納品内容を検収する。具体的には、購入依頼部署の担当者は、物品、納品書、物品受領書を発注先から受領する。同時に、購入依頼部署の担当者は、購買管理システムに納品内容を入力する。また、購入依頼部署の担当者は、物品受領書に検収印を押印した後、物品受領書を発注先に送付する。さらに、購入依頼部署の担当者は、検収報告書と納品書を経理部に提出する。
  • 発注先は、物品受領書を受領する。
  • 経理部は、未払金を計上する。具体的には、経理部の担当者は、購買管理システムに発注情報を入力する。
  • 発注先は、物品の代金を請求する。具体的には、発注先の担当者は、経理部に請求書を送付する。
  • 経理部は、代金を支払う。具体的には、経理部の担当者は、ファームバンキングシステムで物品の代金を銀行口座に振り込む。同時に、経理部の担当者は、購買管理システムで未払金を消し込む。
  • 発注先は、代金を回収する。具体的には、発注先の担当者は、銀行口座から物品の代金を引き落とす。

追加事項

 その他、当業務プロセスについて、以下の点が判明しています。

  • インターネットの注文画面は、発注先が公開している画面である。

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設問

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この記事の著者

筒井 彰彦(ツツイ アキヒコ)

某SIerに勤務。これまで、業務アプリケーションの開発、モデリングツールの導入支援、コースウェア(ソフトウェア開発プロセス、オブジェクト指向モデリング)の企画・開発等に従事。最近は、内部統制プロジェクトに参画。技術士(情報工学部門)。主な著書に『7つの要素で整理する業務プロセス』『5つの要素で整理す...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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