SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

業務改善のためのビジネスプロセスマネジメント入門

代表的なビジネスプロセスのための言語と記法

第6回


ビジネスプロセス モデリングでは、特定の言語や記法を用いてビジネスプロセスを定義していきます。ビジネスプロセス モデリング用の言語や記法には、BPMN、UMLのアクティビティ図、UMLの状態機械図といったものがあります。第6回は、これらの記法の特徴とビジネスプロセス モデリングの関係について説明します。

ビジネスプロセスモデリング記法の種類

 これまでに、ビジネスプロセス モデルのために数多くの記法や言語が提案されてきました。また、各社からさまざまなビジネスプロセス モデリング用のツールがリリースされています。その多くが記号(ノード)を矢印(アーク)でつないで、ビジネスプロセスを表現するものとなっています。このようにノードとアークから構成される構造をグラフ構造と呼びます。

 グラフ構造のノードとアークでそれぞれ何を表現するかによって、ビジネスプロセス モデリングのための記法を次のように大別することができます。

  • ビジネスアクティビティを中心とした記法
  • ビジネスオブジェクトを中心とした記法

ビジネスアクティビティを中心とした記法

 これは、アクティビティとその実行順序を、それぞれノードとアークで表現する記法です。アクティビティと実行順序に加えて、制御の条件分岐や並行処理を表すための記号や、ビジネスオブジェクトの流れ(オブジェクトフロー)を表現するための記号が追加されます。

 UMLのアクティビティ図やBPMN(Business Process Modeling Notation)はこの分類に含まれます。UMLのアクティビティ図を用いて記述した簡単なビジネスプロセス モデルを図1に示します。

図1:UMLアクティビティ図によるビジネスプロセスの表現
図1:UMLアクティビティ図によるビジネスプロセスの表現

 この記法では、業務の流れを直接表現できるために、直感的に理解しやすいものとなります。また、ワークフローシステムやビジネスプロセス エンジンによる実装にも適しています。このため、多くのビジネスプロセス モデリングツールでは、これに類する記法を採用しています。

次のページ
ビジネスオブジェクトを中心とした記法

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
業務改善のためのビジネスプロセスマネジメント入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

竹村 司(タケムラ ツカサ)

日本アイ・ビー・エム(株)
エンタープライズ・アーキテクチャー&テクノロジー
シニアITアーキテクト

1986年日本アイ・ビー・エム(株)入社。以来、種々のインダストリー向けアプリケーションソフトウェアやソフトウェアコンポーネントの開発に従事。現在はサービス事業において、お...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/1519 2009/06/19 10:32

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング