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アドビもクラウドサービスに本格参入/ソーシャルメディアも取り込んだ新たなデジタルマーケティングがやってくる

26日、アドビ システムズ社の社長兼CEOであるシャンタヌ・ナラヤン氏が来日し、都内で同社の事業戦略発表が行われた。ソーシャルネットワークやクラウドコンピューティングが普及し始め、さらにさまざまなモバイル端末が活用される時代となり、デジタルの世界は大きく変化している。そのような時代の変化が訪れても、「世界を動かすデジタル体験を、このコンセプトは変わらずにアドビが目指しているところ」とナラヤン氏は言う。

アドビもクラウドサービスに本格参入

アドビ システムズ社 社長兼CEO シャンタヌ・ナラヤン氏
アドビ システムズ社
社長兼CEO
シャンタヌ・ナラヤン氏

 26日、アドビ システムズ社の社長兼CEOであるシャンタヌ・ナラヤン氏が来日し、都内で同社の事業戦略発表が行われた。

 ソーシャルネットワークやクラウドコンピューティングが普及し始め、さらにさまざまなモバイル端末が活用される時代となり、デジタルの世界は大きく変化している。そのような時代の変化が訪れても、「世界を動かすデジタル体験を、このコンセプトは変わらずにアドビが目指しているところ」とナラヤン氏は言う。

 この世界を動かすデジタル体験を提供するために、アドビはデジタルメディアとデジタルマーケティングという2つの事業領域に注力している。デジタルメディアの分野は、アドビが従来強さを持っているところであり、デジタルコンテンツを生み出すためのソリューションだ。すでに、世の中のあらゆるコンテンツの作成、管理、提供に、アドビが深く関わっている。そして、このコンテンツのライフサイクルに関わることで、人々のコミュニケーションの中でも、重要な役割を担うようになっているとのことだ。

 現在、デジタルの世界ではきわめて大きな変化が起こっているとナラヤン氏は指摘。そのため、デジタルの世界は複雑性が増している。そのような中に合ってもアドビは人々に「一貫した体験を提供したい」とのこと。そのために、世界中の顧客からの「さまざまな声」を聞くようにしており、それを製品やサービスにも反映させ提供するビジネスツールも時代に合わせ変化させなければならない。

 その結果の1つがクラウドサービスのAdobe Creative Cloud。これは、先日米国ロサンゼルスで開催されたAdobe MAX 2011カンファレンスにて発表された新たなクラウドサービスだ。Adobe Creative Cloudには、アドビのすべてのクリエイティブツールを包含する。これを利用することで「最新のアドビの技術をすぐに利用できる」とナラヤン氏。その際にもOSであるとかハードウェアであるとかを気にする必要もない。このサービスは、来年の初頭には開始するという。

アドビの新たな事業の柱がデジタルマーケティング

 「ビジネスのあらゆるものがオンラインの世界に載りつつある。そうなると、さまざまなモバイルデバイスに対応し、ソーシャルネットワークにも対応していかないければならない。どの企業においても、オンラインでの影響力をどのように向上させるか、そして自社サイトにいかにして顧客を誘導するかは、今後さらに重要になる」(ナラヤン氏)

 アドビでは、OmnitureとDay Softwareの2社を買収して以降、改めてクラウドが重要となると考えたという。そして、これまでのPCなどで利用するWebだけでなく、モバイルでもどんなトランザクションが起きているかを分析し、それに合わせたマーケティングを行うことが企業では求められる。そういったことに応えていくのがDigital Marketingの領域だ。

 「広告をどこに出稿すればいいのか。いまでは広告出稿のチャネルがたくさんある。チャネルごとにターゲットも違えば効果も違う。それらを適切に利用するのがマーケッターの課題だ」

 ―プロダクトマネジメント担当のバイスプレジデント ビル・イングラム氏は、より細かなレベルでオンライン広告の効果を分析し、効率的に利用できるようにする新たなデジタルマーケティング手法が必要になると指摘する。サービスや製品を提供する広告主がいて、適切な情報を提供する。Yahoo!などの各種メディア企業であるパブリッシャーが、それらの情報を伝える。さらに、企業のマーケティング担当者、あるいは代理店の担当者かもしれないが、彼らが企業のサイト、パブリッシャーのメディア訪問者を適切に誘導し、結果的に顧客の売上アップにつなげていく。

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Facebookを取り込めればより詳細なWeb Experienceが活用できる

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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