TISは、JFEシステムズとともに、JFEスチールの東日本製鉄所(京浜地区)における大規模基幹システムのオープン化を支援したことを発表した。
今回の移行プロジェクトは、レガシー言語からJavaへのリライトを実現するTISの「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」を活用し、2023年4月より開始、2025年8月に本番稼働したという。
Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービスは、リライトツール「Xenlon~神龍 Migrator」を活用し、COBOL、PL/Iなどのレガシー言語からJavaへのリライトにより短期間かつ安全・確実にモダナイゼーションを実現するサービス。今回のJFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)における基幹システム刷新では、3,400万ステップもの大規模システムを移行対象とし、レガシー言語をJavaへリライトすることで、29ヵ月でオープン化を完了したとのことだ。
なお、JFEスチールは、各製鉄所・製造所の基幹システム刷新を段階的に推進しており、仙台製造所、知多製造所、西日本製鉄所(倉敷地区)では、すでに最新のクラウド環境への移行・オープン化が完了しているという。
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今回のプロジェクトにおける主な効果は以下のとおり。
- 業務ロジックの継承と新環境への適応を両立:仙台製造所の3倍以上におよぶ約3,400万STEPについて、既存の業務ロジックを継承しつつ、新しいアーキテクチャへ最適化し、最新のクラウド環境へ移行。この刷新により、JFEスチールの全製鉄所・製造所の基幹システムの約7割がオープン環境へ移行した
- 短期間でオープン化を実現:仙台製造所での共同プロジェクト経験を生かし、TIS、JFEスチール、JFEシステムズの3社で役割分担を明確化して効率的に推進。当初計画の33ヵ月から4ヵ月短縮し、29ヵ月で刷新を完了した
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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