SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

誰もが受けたい マイクロソフト技術者セミナー(AD)

これで無料はお得すぎる!「<SQL Server Day> SQL Server丸わかり1日セミナー」で最新情報をゲットしてみた

SQL Server 2017新機能紹介はクロスプラットフォーム対応を中心に

 最初の講義「SQL Server 2017 新機能概要」では、10月2日にリリースしたSQL Serverの最新バージョン2017の新機能が、ポイントを押さえて解説された。従来バージョンから変わったところも大変わかりやすかった。

 SQL Server 2017の特徴を、マイクロソフトでは「INTELLIGENT」「TRUSTED」「FLEXIBLE」という3点に要約しているが、これら3点の中で、この講義で小澤氏が取り上げたのは「FLEXIBLE」。つまり、クロスプラットフォームサポートである。

「SQL ServerというとWindowsというイメージがあるが、最新バージョンではLinuxやDockerコンテナー上でも利用可能になった」と小澤氏。SQL Server on Linuxの紹介では、名前付きインスタンス機能やWindows認証機能など、Linux版ではサポートされていないが知っておくことが重要と思われる項目を解説した。

 また、管理ツール「SQL Server Management Studio」(以下、SSMS)から「sp_configure」を呼び出す以外にも、Linux版では「mssql-conf」ツールを使用して各種設定ができることを紹介。そのほか、Linux版における高可用性環境の構築とその例、「可用性グループを使用して、異なるOS間でデータを同期できる」といったことも述べた。

mssql-confツールを紹介するスライド
mssql-confツールを紹介するスライド

 開発ツール「Visual Studio Code」もクロスプラットフォーム対応であるが、このツールはSQL Serverの利用においても役立つ。Visual Studio CodeをLinuxにインストールすれば、sqlcmd/bcpを使用することでコマンドラインからもSQL Serverに接続可能になる。さらに、Visual Studio CodeではSQL Server 2017で実行可能になったPythonを含むSQLの、Python部分を開発することもできる。

 そのほか、「Microsoft SQL Operations Studio」というSQLの実行や実行プランの表示が可能なクロスプラットフォーム対応の新しいGUIツールや、今後提供が予定されている「mssql-cli」という新しいコマンドラインツールも紹介された。

「SQL Server on Linuxは、SQL Serverのすべての機能をサポートしていないとはいえ、Windows版と遜色のないほどにデータベースの主要機能をサポートしており、クロスプラットフォームに対応したツールも充実している」と小澤氏。本日はこのことだけでも覚えて帰ってほしいと、特にアピールしていた。

SQL Server on Linuxではサポートされていない機能(上)と、各種ツールのWindows/Linux対応(下)。本セミナーではこのように整理された情報が提供される
SQL Server on Linuxではサポートされていない機能(上)と、各種ツールのWindows/Linux対応(下)。本セミナーではこのように整理された情報が提供される

 SQL Server 2017で強化された基本機能についてもポイント解説。例えば、SQL Server 2016ではクエリストアが追加されたことで、時系列でクエリの実行状態を取得できるようになったが、「SQL Server 2017では、実行タイミングの処理対象に適合した形で、クエリの実行プランを動的に最適化されるよう改善された」(小澤氏)として、「Batch Mode Memory Grant Feedback(バッチモードメモリ許可フィードバッグ)」「Batch Mode Adaptive Joins(バッチモード適応型結合)」「Interleave Execution(インターリーブ実行)」を紹介。さらに実行プランが変化し実行効率が低下した場合に、過去に実行されたプランから効率のよい実行プランを使用する補正を自動的に行う「自動チューニング」、インデックスの再構築を中断/再開することができる「再開可能なインデックスのオンライン再構築」といった、運用の利便性を向上させる機能などに触れた。

次のページ
Azure SQL Databaseの概要と運用に役立つTipsを紹介

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

教育大学卒業後、大手化学メーカーに入社。その後、ビジネスや技術に関する専門雑誌や書籍を発行する出版社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランスライターとして独立。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/10205 2018/04/18 13:13

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング