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週刊DBオンライン 谷川耕一

がん治療のためのDXをめざす第一三共、AWS上でデータ分析基盤を構築

データ分析基盤を確立し、DX推進本部も設立

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 AWS上で構築したデータ分析基盤を使い始めて、柔軟性と拡張性の高さはメリットとなっている。スモールスタートで構築し、その後扱うデータを増やし性能が劣化しても、簡単にリソースを追加し十分な性能が確保できる。この点はAWSならではのメリットだと上野氏は言う。またAWS上にデータ分析基盤一式を構築したことで、今後AWSから新しいテクノロジーが登場した際にも、ビルディングブロック式に追加しすぐに利用できる点も評価する。仮に新しい技術がAWS以外でも、「AWSに対応するものは多いので、その点もAWSをアドバンテージの1つです」とも言う。

 今後第一三共では、データ分析基盤を活用してデータ分析のセルフサービス化を目指す。そのためには細かいレベルでのセキュリティ制御などをどう実現するかなど技術的な課題もあるが、重要なのはガバナンスを確保しデータ分析を活用する人たちが守るべきルールなどを徹底できるようにすること。そのための、従業員の教育が重要となるだろうと指摘する。「一旦ユーザーに権限を渡してしまえば、それをどう使うかを厳密に制限するのは難しいものがあります」と上野氏。結局は教育やルールで縛ることとなり、そのためにもコンプライアンスと使いやすさのバランスをどう取っていくかが新たな課題になるとも言う。

 第一三共では2020年4月にDX推進本部を設立し、患者はもちろん患者になる前の人たちにもデジタルの力を使い新たな価値が提供できるようチャレンジしている。まずは「そのためのデータ活用基盤が完成した」と上野氏。ここから実際に有効ながん治療が生まれ、それが世の中で評価されることが期待される。それが第一三共におけるDXの取り組みの成功であり、それを求める人たちが世界中には大勢いるはずだ。

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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

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