SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

data tech 2021 レポート(AD)

時代は“躍動するデータ”を求める――Confluentが構築する「Data in Motion」とは

 企業の競争力を高めるために、従来はデータストレージに物理的に保存するのが一般的だったデータを、リアルタイムで素早く処理する仕組みへシフトする動きが活発になっている。時代は「Data at Rest(休止したデータ)」から「Data in Motion(躍動するデータ)」へ移行しつつあるのだ。今回、「Set Data in Motion(データを動かす)」というミッションの下、データのストリーミング処理プラットフォームを展開するConfluentが、今の時代に求められているデータ活用の在り方とData in Motionがもたらす可能性、さらにはConfluentの活用方法について、業種・業界を問わずあらゆる企業に向け発信した。講演するのは、Confluent Japan合同会社 シニアフィールドマーケティングマネージャー 山之内 真彦氏。

「保存してから…」ではもう遅い リアルタイム処理が当たり前に

 Confluentは、ビジネス特化型SNS「LinkedIn」の中で、オープンソースのストリーミング送受信基盤「Apache Kafka」を開発したメンバーによって、2014年に創業された。現在もApache Kafkaコミッターの80%が同社に在籍しており、2021年6月24日にはNASDAQに上場を果たしている。現在は世界15ヵ国、2,000名の社員が勤務しており、日本法人であるConfluent Japanは2021年4月に設立された。

 現在、あらゆる業界で企業がデジタルファーストへの移行を進めている。単にソフトウェアを利用するのではなく、ビジネスの大半がソフトウェアなしでは成り立たなくなりつつあるのだ。世界中でオンラインショッピングが当たり前になり、オンラインバンキングであればATMの行列に並ぶ必要もない。米国ではタクシーに乗るために、以前は街で手を挙げるか電話で呼んでいたが、現在は配車アプリでの利用が主流になっている。

「こうしたサービスの裏側では、リアルタイムにデータがやりとりされています。顧客が期待する体験を提供するためには新しい考え方が必要で、データインフラストラクチャーにも新たな要件が求められているのです」(山之内氏)

Confluent Japan合同会社 シニアフィールドマーケティングマネージャー 山之内 真彦氏
Confluent Japan合同会社 シニアフィールドマーケティングマネージャー
山之内 真彦氏

 銀行の窓口とオンラインバンキングでの、振り込み処理の違いを比較してみよう。店舗の場合は窓口に行き、身分証明書と通帳を提示して、銀行員は目視で口座との一致を確認。取引が完了したら口座の更新を行う。しかし、オンラインバンキングではアプリを開いて口座にログインし、一瞬で振り込み操作ができる。その裏側では、銀行側のシステムが取引の正当性をリアルタイムに確認しているのである。こういったリアルタイム処理を行うには、一部のプロセスを自動化するのではなく、End-to-Endでの変革が必要となる。

 ところが変革を成し遂げるには、データはリアルタイムに処理が行われる必要があるものの、データのインフラはそれに対応できない場合がある。従来のデータベース上では、「データが保存され、休止状態にあること」が条件となっており、連続したリアルタイムのデータの流れに対応していないという制約があるからだ。この場合、各データは孤立した島のようになっており、周期的なバッチ処理で更新されている場合が多い。

 「毎回バッチ処理を待っているようでは、必要なデータをすぐに使うことができず、迅速かつ柔軟な対応が難しい」と語る山之内氏。そこで、“躍動するデータ”を意味する「Data in Motion」、すなわちストリームデータをリアルタイムに、かつ継続的に処理するためのデータインフラを再構築する必要があるのだという。そこでConfluentは、ユーザーがバックエンドのデータをリアルタイムにフロントエンドの顧客体験につなげるための、データストリーム処理を行っているのである。

「Data in Motionは、ユーザーの日常を劇的に改善します。たとえば、オンラインバンキングで詐欺の疑いがある操作がされた場合にすぐに注意を受け取ったり、オンラインショッピングで注文した商品の場所をリアルタイムに把握できたりします。このように、継続的に躍動するデータの流れをつなぐことが必須になりつつあり、これを実現するのがConfluentの役割です」(山之内氏)

次のページ
Confluentが構築するのは企業の“中枢神経系”

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
data tech 2021 レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/15356 2022/02/04 10:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング