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「オラクルがこの3年でEPM/BI市場を席巻する」/Oracle Business Intelligence R11.1.1.5の新しいヴィジョン


リアルタイムか、時間をかけた分析か

このように、さまざまな面でのリアルタイム性を強調するOracle BI。

一方、先日インタビューしたSASの場合には、リアルタイム性の効果は認めつつも、Business Analyticsにこだわり時間をかけてでも精度の高い分析、シミュレーションを行うと言っていた。両社は、同じ分野のソリューションを提供しているものの、かなり対照的な存在のように思えてくる。とはいえ、重きを置く部分は異なるものの、単なる見える化に留まらず、BIやBAを企業で成功させるにはPDCAのAの部分がないとだめだ、という主張が共通しているのも興味深い点であろう。

リアルタイム性が重要なのか、時間をかけ精度の高い分析、シミュレーションが重要なのかは、その企業のビジネススタイルによっても異なるだろう。ビジネスを拡大するには、どちらかだけが必要な企業もあれば、両方が必要な企業もあるはずだ。

いずれにせよ、EPM/BIで成功するには、リアルタイム性や分析の精度だけでなく、分析の結果からアクションを迅速かつ柔軟にとれる体制が社内にあるかどうかこそが重要だ。これについては、どんなにツールでサポートができても、会社そのものが変われる状態になければ実現できない。そうなれば、立派なBIツールも宝の持ち腐れということになってしまう。

EPM/BIのプロジェクトを見直すならば、ツールの機能や性能と同時に、自社の変化対応の体制についても十分に評価する必要がありそうだ。
 

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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