SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press

「すべての製品をクラウド化していく」―Oracleマイケル・ヒチワ氏が語るクラウド戦略


日本オラクルは11月9日からの3日間、都内で技術トレーニングイベント「Oracle DBA & Developer Days 2011」を開催した。これ、いわゆる新製品やサービスの「いいところ」だけをベンダーが一方的に紹介するマーケティングイベントではなく、技術者のトレーニング、スキルアップを目的に技術セミナーやハンズオンセッションで構成されたイベントだ。

Oracle Database ApplianceはExadataのミニ版

マイケル・ヒチワ氏
マイケル・ヒチワ氏

 トレーニングイベントとはいえ、Oracleの製品やサービスの今後の方向性を示すキーノートセッションも行われた。そのステージに登壇したのは、米国Oracleでソフトウェア製品開発のバイスプレジデントを勤めるマイケル・ヒチワ氏。

 彼は、Oracle Database 11gで実現できるデータベース統合のベストプラクティスの解説と、アプリケーション開発の生産性向上、そして10月にサンフランシスコで開催されたOracle OpenWorldで発表したOracle Database Cloud Serviceについて紹介した。

 Oracleが目指すベストプラクティスのゴールは、いま1時間かかっているような処理を1分で、1分かかっている処理を1秒で終わらせるといった、大幅なパフォーマンス向上がまずある。さらには、爆発的に増えているストレージの最適化、信頼性や可用性を向上させるために行っている不必要な冗長化の削減、情報資産のセキュア化の徹底も行う。そして、管理オーバーヘッドの削減も目指すとのこと。

 パフォーマンスやストレージの最適化のベストプラクティスにおける、1つの理想型がOracle Exadataだ。Exadataにシステムを統合できれば、圧倒的な性能の向上だけでなく、障害時の代替システムとして確保しているコールドスタンバイのためのリソースも必要なくなる。このような無駄な冗長化をなくすには、Exadataでなくて可能だ。Oracle Real Application Clusters、Active Data Guardなどの機能を利用すれば、通常のOracle Databaseでも実現できる。そのためのベストプラクティスを提案するのが、Oracle Maximum Availability Architectureだ。

 ヒチワ氏は、Exadataはいいものだが「大規模で、すべてのユーザーにとって最適な選択とはならないかもしれない」という。そのため、Exadataのメリットを中堅、中小規模の企業や大手企業の部門単位でも活用できるようにしたとのこと。それがOracle Database Applianceだ。

 これは「ミニExadataみたいなもの」で、サイズは4Uしかなく、価格も大変魅力的なものだという。小さくても基本的な活用方法はExadataと同じで、Engineered Systemとして完結している。そのため、たとえばシステム全体の更新を行う際にも、Oracleから提供されるたった1つのパッチを適用するだけで対応できる。

次のページ
Oracle Enterprise Manager 12cで

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3583 2012/02/10 18:16

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング