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Oracleのストレージ管理に何故ASMを選ぶのか? ―12月の人気記事

第6回


従来のストレージ管理方式の課題をASMが一掃

 ASM以外のストレージ管理方式としては、以下が挙げられます。

  •  ファイルシステム
  •  rawデバイス
  •  3rd Partyベンダー製Volume Manager

 Oracle9i Database以前のリリースでは、ASMが提供されていなかったため、上記3つのストレージ管理方式から選択することが一般的でした。

 それでは、それぞれについて見ていきましょう。

 ファイルシステムを用いた場合、管理性が高く、コスト面でも有利ですが、例えばファイルキャッシュとDatabase Buffer Cacheの関係、ファイルシステムのブロックの偏りなどによって、パフォーマンスが最適化されない、といった課題がありました。

 rawデバイスを用いた場合、パフォーマンスには最も優れる一方で、ボリュームの管理が煩雑になる、動的なボリュームの成長に対応できない、といった課題がありました。

 3rd Partyベンダー製Volume Managerを用いる場合は、rawデバイスの管理性問題は解消される一方で、Volume Managerの追加費用がかかる、設計・セットアップの費用がかかる、といった別の課題が挙がる場合がありました。

 これらの課題を一気に解決するソリューションとして、Oracle Databaseに最適なストレージ管理機能を提供するASMが登場しました。

 ASMを用いることにより、"全てのディスクのIOPSをまんべんなく使う"ことができ、ストレージ性能の最適化が行われます。

 また、構成についてはASMCAユーティリティを用いることで、DBCAライクな設定・構築が行うことができます。定常的な管理については、asmcmdコマンドを用いることで、Unix/Linuxライクな操作が行えます。

ASMCAでボリューム(Disk Group)の構築
 ASMCAでボリューム(Disk Group)の構築

 asmcmdコマンドの使用例

 さらにOracle Enterprise Mangerを用いることで、GUIベースの管理を行うことも可能です。

Enterprise ManagerでGUI管理
 Enterprise ManagerでGUI管理

 このようにASMは、最適なパフォーマンスが得られることに加え、DB管理者/システム管理者も違和感なく容易に使うことができるというメリットがあります。

 「エンジニアから見たOracle Database Applianceの特徴とは?」で紹介した、Oracle Database Applianceの構成としてもASMが組み込まれています。

 最近のOracle Database管理者にとって、ASMはいまや習得必須のテクノロジーであり、ストレージ管理の"常識"となった、と言えるでしょう。

 ***

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 次回も、皆様が"使える"ネタを提供していきたいと思います。

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この記事の著者

矢木覚(ヤギサトル)

  Oracle ACE SIerにおいて、Oracle Databaseの最新技術を用いた、企業システムの基幹システム設計/構築に携わる。大規模RACやOracle Exadataによるシステム設計・データベース統合等を行ってきた。その経験を基に、現在ではオラクルの技術を広めるエヴァ...

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