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データベースの仮想化は、複数データソースからシングルビューを構成する新たな手法

データは統合したいが新たな物理データベースは作りたくない

JBoss Enterprise Data Services Platform
JBoss Enterprise Data Services Platform

 JBoss Enterprise Data Services Platformにより作成された仮想データベースには、SQLを用いJDBCインターフェース経由でアクセスできる。「アプリケーションからは、Oracle DatabaseやSQL Serverなどにアクセスする方法と同じです」と岡下氏。SQL以外では、Webサービスプロトコルでもアクセス可能。そして、仮想データベース自体は、実データは保持しない。データベースにアクセスがあった際に、データソースを参照し必要なデータだけを返すことになる。このため、個々のシステムと仮想データベース間で、データのタイムラグは発生しない。もちろんデータのコピーもないので、重複も発生しない。

 そして、仮想的にデータベースを作るので、新たにデータベースを作ったり、作ったものに変更を加えたり、使わなくなったものを削除したりといったことも容易にできる。これが物理データベースであれば、都度サーバーのリソースやストレージをどう確保し割り当てるかなどを考慮しなければならず、迅速な対応は難しいだろう。

いろいろなアプローチで応用できるデータソースの仮想化
トップダウントボトムアップに対応できるデータソースの仮想化

 JBoss Enterprise Data Services Platformで構築される仮想データベースで利用できるのは、ANSI SQL。Oracle DatabaseやSybase ASEなど、データソース側の製品ごとの違いを開発者は考慮しなくてよい。そもそも、アクセスするデータがデータベース由来なのか、あるいはアプリケーションデータなのかを意識する必要がない。仮想データベースがそれぞれのデータソースに適合した呼び出し形式に自動変換してくれるのである。「今後のクラウドコンピューティング時代には、ユーザーや開発者が物理的なデータベースを意識する必要のない時代がくるでしょう」と岡下氏は言う。

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仮想化してもパフォーマンスは問題なし

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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