SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

イノベーションを可視/加速化する「ビジネスアーキテクチャー」集中講義

マクドナルド創業者のレイ・クロックいわく、「私のビジネス(リソース)は不動産である」

(第11回) 

前回は、、ビジネスアーキテクチャーの3つ目の柱である「オペレーション基盤」の2つ目の要素である「コンピタンス」についてお話ししました。今回は、コンピタンスのサブ要素であるリソース(経営資源)についてご説明していきましょう。過去の連載は、こちらから。

コンピタンスは「独自能力」、リソースは「独自能力」を形成する素

リソースの定義

 まずは、リソースの定義からスタートしていきましょう(図表1)。

図表1.リソースの定義と属性

 前回ご説明したとおり、コンピタンスとは価値提案を生成するために持っている企業の独自能力であり、リソースとはそれに必要とされるモノです。

 プロ野球で考えてみましょう。球団は「エキサイティングなゲーム」と「高視聴率の広告枠」という価値提案を提供しています。この価値提案の基礎となるものが「イベント運営能力」、「チーム統率力」、「スポンサーリレーションシップ」などのコンピタンスです。このコンピタンスに必要とされるリソースとしては「スタジアム」、「運営資金」、「ブランド」、「選手やスタッフ」が挙げられるでしょう(図表2)。

図表2.プロ野球球団のコンピタンスとリソース

リソースの4つのタイプ

 必要とされる主要なリソースは、業種や業態あるいはビジネスモデルによって大きく異なることがあります。企業が保有しているリソースの一覧表を作成することは、コンピタンスと同様にそれほど簡単ではありません。バランスシート(貸借対照表)は、リソースの限定的な側面しか提供していません。ここでは、幅広い観点からリソースを捉えるために、次頁で、4つのリソースのタイプをご紹介します(図表3)。

図表3.リソースの4つのタイプ

次のページ
バランスシートで見えない「人的/知的」リソースは、簿価に対する時価総額を増加させる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
イノベーションを可視/加速化する「ビジネスアーキテクチャー」集中講義連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

白井 和康(シライ カズヤス)

 ITコンサルティング会社所属。IT業界において20年以上にわたり、営業、事業企画、マーケティング、コンサルティングと幅広い役割に従事。2年前のある日、「日本のビジネスに光を!」という天からの啓示を受けて以来、ビジネス構造の究明と可視化に没頭中。好きな言葉は、「人生とは、別の計画を作るのに忙しいときに起こる出来事である。」(ジョン・レノン)Facebookページ「ビジネスアーキテクチャー研究ラボ」を運営中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4819 2013/06/06 08:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング