SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Enterprise IT Women's Forum

2025年1月31日(金)17:00~20:30 ホテル雅叙園東京にて開催

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZine Press

産業制御システムを狙っているのは誰か? トレンドマイクロ、「産業制御システムへのサイバー攻撃実態調査レポート」を公開

 2013年8月27日、トレンドマイクロは産業制御システムに対するサイバー攻撃の実態を調査するため、ハニーポット(おとりのシステム)設置による攻撃の状況をまとめた「産業制御システムへのサイバー攻撃実態調査レポート」の第2弾を公開した。

産業システムとITシステムで異なる「最優先事項」

トレンドマイクロ株式会社
Threat Researcher Forward-looking
Threat Researcher (FTR)
カイル・ウィルホイト(Kyle Wilhoit)氏

 産業制御システムのセキュリティには、ITエンジニアの世界とは若干異なる「産業システム」の事情が現状に関係してくる。

 トレンドマイクロのスレットリサーチャーで、BlackHatなどでも講演経験を持つカイル・ウィルホイト氏によると、産業制御システム(ICS:Industrial Control System/SCADA:Supervisory Control And Data Acquisition)は「あらゆる分野での生産に使われているシステム。例えば、水、ガス、電力などのインフラシステムや、自動車の製造などにも使われているもの」と述べる。

 これらは通常、独自のOSが使われていた。インターネットのない時代に導入されていたものがいまも使われているため、多くの場合、セキュリティ対策が不十分なままであるという。

 これは、産業システムとITシステムの成り立ちの違いも関係する。ITシステムでは通常「機密性」(Confidentialy)が最優先されるが、産業システムにおいては「可用性」(Availability)が最優先されてきた。そのため、何よりも運用が停止しないことを最優先しているため、セキュリティの優先度は低くなる。

 この現状が露呈したのが、2010年に話題になった中東の原子力関連施設にある遠心分離機を狙い撃ちした「Stuxnet」による攻撃だ。一般的な産業制御システムに対するハッカー/クラッカーの関心は2002年頃から高まり、インターネット接続された制御用デバイスが大幅に増加したことから、攻撃者によるデバイスの発見も容易になったことが挙げられるという。

次のページ
Google検索で簡単にバルブをコントロール?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

宮田健(ミヤタタケシ)

@IT記者を経て、現在はセキュリティに関するフリーライターとして活動する。エンタープライズ分野におけるセキュリティを追いかけつつ、普通の人にも興味を持ってもらえるためにはどうしたらいいか、日々模索を続けている。
著書に「Q&Aで考えるセキュリティ入門「木曜日のフルット」と学ぼう!」(MdN)、「デジタルの...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5092 2013/08/29 12:30

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング