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情報システム子会社は「ソリューション提案力」「コンサルティング力」が課題――矢野経済研究所が調査

  2015/03/31 14:30

 矢野経済研究所は、国内の情報システム子会社の経営実態について、法人アンケート調査を実施し、このほど、その結果の概要を発表した。

 この調査は、2014年11月~2015年3月に、国内の情報システム子会社、および国内の情報システム子会社を有する企業(親会社)を対象として、電話によるアンケートにより行われた。

 調査では、情報システム子会社とは、企業(親会社)の情報システム部門から分社化され、親会社のシステム業務(開発・運用・保守など)を受託している情報サービス会社と位置づけている。

 アンケート調査結果では、企画プロセスに参加する情報システム子会社は多いものの、なかには十分な「ソリューション提案力」や「コンサルティング力」を養うまでには至っていない子会社も存在することが窺える内容になっているという。

 かつては、企画プロセスは親会社が担うものという風潮が強かったが、昨今では親会社は情報システム子会社に対してソリューション提案やコンサルティングをもって、より貢献して欲しいと考えるようになってきているという。

1. 情報システム子会社の企画プロセスへの参加の程度

 情報システム子会社に対して、「親会社やグループ会社から受託したシステム業務(内販)において企画プロセスにどの程度参加しているか」を質問したところ、「親会社主導だが、自社メンバーも企画に参加」が48.3%と最も高い回答比率となった。

 次いで「主に開発プロセス(設計・開発)から参加」が24.7%、「自社の主導だが、親会社メンバーも企画に参加」が5.6%、「自社のメンバーだけで企画プロセスを遂行」が1.1%であった。

情報システム子会社の企画プロセスへの参加の程度について(n=89)作成:矢野経済研究所

2. 親会社の情報システム子会社に対する評価

 情報システム子会社にシステム業務を委託している親会社に対して、「情報システム子会社の現在の評価」(図参照)を、[1]コンサルティング力(ニーズの整理・把握等)、[2]ソリューション提案力([1]を踏まえた提案)、[3]技術力(実際の構築・運用等)、[4]サポート体制、[5]コスト[6]対応のスピードの6項目に分けて質問した。

 「大変満足」について項目別に見ると「サポート体制」では19.4%であるが、「コスト」では9.7%、「技術力」では8.1%であった。情報システム子会社は親会社の業務内容を熟知しているため、サポート体制に対する評価が高くなったものと考える。

 一方で、「不満」の比率が最も高くなったのは「ソリューション提案力」で38.7%、次いで「コンサルティング力」が37.1%であった。アンケート調査結果から、約4 割の親会社は、子会社に対して企画プロセスに必要となる「ソリューション提案力」や「コンサルティング力」における評価が高くないという結果であった。

親会社の情報システム子会社に対する現在の評価(n=62)作成:矢野経済研究所

 なお、この調査の詳細は、矢野経済研究所が刊行した「情報システム子会社の実態2015~アンケートからわかる子会社の経営状況と親会社との関係~」に掲載されている。

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著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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