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大切なデータを守れ!システム規模・用途別に考えるバックアップ徹底活用法【中編】

システムの違いによるバックアップ手法の選択ポイント

――システムの種類によってバックアップの方法に違いはありますか?

古舘さん:基幹系と情報系では、大きな違いがなくなってきています。どちらのシステムも停止しては困る。とはいえバックアップの取り方には傾向があります。ミッションクリティカルな基幹系システムは、初期にシステムバックアップを取り、データバックアップはストレージの仕組みや別途バックアップのソリューションを導入することが多いようです。

 中小企業の基幹系システムや情報系システムでは、システム全体を定期的に丸ごとバックアップする運用も多いようです。世代としては1拠点で3世代くらいは取る。こういった運用はファイルサーバーや情報系システムでも多く、複雑な処理をするデータベースサーバーではあまりありません。とはいえMicrosoft SQL Serverのバックアップをアクロニスでとの要求は増えています。これは他システムと同じ運用で、手間をかけずにバックアップを取得したいからかもしれません。

アクロニス・ジャパン リージョナル プロダクト マネージャの古舘與章さん

山本さん:ファイルサーバーについては、アクロニスにバックアップの要望が来ることが増えています。これまでは別の方法でバックアップを取っていたけれど、ファイルサーバーの規模が大きくなり他の方法を探した結果です。企業ではセキュリティ確保の観点からどんどんファイルサーバーに集約しています。そのためファイルサーバーがどんどん大きくなる。ファイルサーバーは、基幹系システムのサーバーなどよりもデータサイズが大きくなる場合もあるため慎重に行う必要があります。

古舘さん:システムの種類ではなくOS環境でも違いがあります。OSがLinuxだけで動いている環境では、扱っている技術者のスキルが高くバックアップツールなんていらないことも。とはいえ、多くの企業にはWindowsもLinuxもある。Windowsではシステムバックアップを取るけれどLinuxは取っていない。Linuxも保護したいとなりアクロニスにたどり着くこともあるようです。アクロニスのLinuxのバックアップ機能は、エンドユーザーだけでなくSIなどパートナーからも重宝されています。

山本さん:アクロニスのツールは、Linuxの知識がなくても簡単にバックアップが取れて戻せるのがポイントです。LinuxでもWindowsでも使い勝手は変わりません。同じ管理画面からどちらでも設定しバックアップを管理できます。Linuxの使い勝手が特にいいのではなく、両方とも同じように使えるのです。Linuxのコマンドを打ったことがなくても、バックアップを取って戻すことができます。

――システムバックアップを取る際のポイントを教えてください。

山本さん:たとえばWebサーバーは、システム的な重要度はそれほど高くはないかもしれません。しかし、長時間止まれば困ります。Webサーバーを長い期間運用していると、状況に応じ都度設定を変更し運用することになります。Webサーバー自体は簡単に用意できるので、設定を記述するコンフィグファイルだけを保存しておけばすぐに復旧できると考えます。なので、初期のシステムバックアップを取って、あとはコンフィグファイルだけを保存しておきます。

 ところが保存してあったはずのコンフィグファイルを無くしたり、使おうとしたらファイルが壊れたりでシステムを戻すのにすごく時間がかかることがあるのです。こういう場合は、むしろシステムバックアップを定期的に取っておいたほうが復旧は早くなります。

 また、管理者が複数いる場合も、ツールを使ったシステムバックアップが有効です。日頃バックアップを行っている技術者が、復旧作業をするとは限りません。そうなれば誰もが簡単にバックアップから復旧できる仕組みが必要となります。

 一方で、データベースのようなシステムや復旧にリアルタイム性が求められるシステムでは、システムバックアップだけでなく別途システムを保護する方法が必要になります。重要度や要求度に応じ、適宜別の方法と組み合わせてシステムを保護するべきでしょう。

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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