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クラウドサービスの拡充と「SPARC M7」でクラウドの勝者を目指すオラクル【フォトレポート】


 オラクルは10月25日からアメリカのサンフランシスコにてOracle OpenWorld(以下、OOW)を開催した。クラウドサービスの大幅な拡充、次世代プロセッサ「SPARC M7」とそれで実現する「Software in Silicon」技術、Oracle Database 12c R2などが目を引いた。主要な登壇者を通じてイベントで発表されたトピックをレポートする。

サンフランシスコが赤く染まる1週間

 Oracle OpenWorldのメインイベント会場となるモスコーニセンターは至る所にオラクルの赤い看板が掲げられた。会期中はほとんどがいい天気に恵まれた。サンフランシスコは寒流の影響で朝晩の気温差はあるものの、夏は涼しく、冬はそう寒くならない。坂道が多少きついが、地下鉄やバスが整備されているため移動はそう苦ではない。海沿いの街なのでシーフードも有名。

世界中のオラクルに関わるパートナーや顧客が結集

 CTO ラリー・エリソン氏の基調講演に並ぶ列。OOWでは世界141ヶ国から約6万人がサンフランシスコに足を運ぶ。日本からはパートナーを含めて150社、434名が参加。会期中は市内の18会場にて2508ものセッションが設けられた。登壇者は3368人、そのうち1892人はカスタマーやパートナー。オラクルからの情報発信だけではなく、ユーザー間で情報を共有する場にもなっている。写真はラリー・エリソン氏の基調講演に並ぶ列。

今年のライバルはMicrosoft、Amazon、Salesforce、WorkDay

 CEOの座を譲りCTOになりつつも、やはり注目を集めるのはラリー・エリソン氏の基調講演。オラクルの方向性としてクラウドへの転換を明確に示した。クラウドサービス「Oracle Cloud」では6項目の注力ポイントを挙げた。それらは低価格、高信頼、高性能、標準化、互換性、セキュリティ。オンプレミスと同様に本番環境を想定した高性能なクラウドを目指している。エリソン氏の基調講演では毎年ライバル企業を名指しするのが恒例で、そこには敵対心だけではなくレスペクトも感じられる。今年ライバルとして名指しされたのはSaaSではSalesforceとWorkDay、PaaSではMicrosoft、IaaSではAmazon。

今後10年で起きるクラウドへの転換を予言

 オラクルはクラウドへの転換に舵を切ったものの、短期的に実現できるものではなく長期的な視野で見ている。今後数十年はオンプレミスとのハイブリッドな状態が続くということ。CEOのマーク・ハード氏は10年後となる2025年のクラウド事情を5つ予測した。「現在クラウドで稼働する本番系アプリケーションはまだ25%だが、2025年には8割になる」、「2つのSaaSプロバイダが企業アプリケーション市場の8割を占める。うち1つがオラクルとなるように目指す」、「ソフトウェア開発や検証は100%クラウドに」、「全ての企業データが仮想的にクラウドに保管される」、「企業クラウドが最もセキュアなIT環境となる」。

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ハイブリッド環境の鍵となるOracle Database 12c R2発表

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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