SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

変革を続けるハイブリッドクラウドの全貌(AD)

クラウドでもDell EMCなら安心!ハイブリッドクラウド バックアップソリューション

3つのクラウド対応製品

 ここで津久井氏は、データ保護のクラウド対応製品として「CloudBoost」、「Data Domain Cloud Tier」、「Data Domain Virtual Edition」を紹介した。

 まずCloudBoostは、バックアップソフト手動でバックアップデータをクラウドに送る仕組みです。対応している製品は、Avamarと統合型バックアップ/リカバリソフトNetWorkerで、サードパーティのVeritas NetBackupもサポート。物理と仮想アプライアンスが選択可能で、仮想は2TBと6TB。物理が10TB、32TBのキャッシュを持たせることが可能だ。津久井氏は「メインの役目は、ローカルに持ったバックアップをコピーし、デュプリケートをクラウドに送出していとイメージしてください」と語る。

 サポートしているクラウドサービスは、パブリックではAT&T Synaptic Storage、Amazon S3、Microsoft Azure、Google Cloud Storage。プライベートはDell EMC ECS、OpenStack Swift、Dell EMC Atmosになる。

 2つ目のData Domain Cloud Tierは、専用Shelfを追加することで、Data Domainから直接クラウドに長期保管用のデータを階層化することを可能にする。本製品も重複排除の機能で、ユニークなデータのみをクラウド送出し、ストレージの容量を10~30倍に削減する。対応システムはData Domain6800以上もしくはData Domain Virtual Editionになる。

 Cloud Boost同様、2種類のクラウドにデータを送出することが可能だ。「通常クラウドからリコールするデータはコンテナ単位ですが、Cloud Tierはファイルごとに戻すことができます。リコールに必要なメタデータは、ローカルとクラウドの両側に置かれている。ローカル側が被災した場合に、メタ情報をまず戻してからデータを戻す仕組みになっているのです」(津久井氏)。

 3番目のData Domain Virtual Editionは、ソフトウェアのみで定義された、データ保護専用ストレージになる。

 製品の特徴について津久井氏は「基本的に小規模顧客向け、またはコストの安い長期保管データの保護製品で、ライセンス体系は1TBから96TBまでと柔軟」と紹介した。ハイパーバイザーはVMwareとHyper-Vをサポートし、今年後半にはAzureとAWSにも対応するパッケージのリリースを予定しており、パブリッククラウドも選択可能になる。

 バンドルされている「Replication」は、外部に送るときに必要なライセンスで、セキュリティの「Encryption & Retention Lock」、高速なデータ保護の「DD Boost」も付いている。

 導入はとても簡単で、パッケージをダウンロードしてデプロイすれば、すぐに実装が可能となっている。構成も非常に容易で、Dell EMC内にVirtual Editionをデプロイする体験デモシナリオが用意されており、10数分で動くところまで持って行ける。「起動してしまえば、ハードウェアのData Domainと遜色なく動きます」(津久井氏)。

 またData Domainの中をセキュアに分割するマルチテナンシーの機能があり、一意のアカウントとパスワードを使うことができる。そこは他の領域から見えないので、他の事業部や他社と共有して使うことが可能だ。

 システムマネージャはハードウェア版のData Domainと同じ「System Manager」を使っている。一元管理のためには「Management Center」という製品もある。

 サポート性については、ディスクの障害などを検知すると、サポートから能動的に連絡するオートコールサポートが提供されている。

 Data Domain Virtual Editionは、商用を除く容量0.5TBまでであれば、無償の試用版が提供されている。サポートはコミュニティにより行われている。

 最後に津久井氏は「今回ご紹介した製品は、小さく始めるスモールスタートが多い。そこから大規模環境までシームレスに対応する製品で、同時に現実的なライセンス体系であることがポイントになります。また色々なベンダーが集まっていると切り分けが難しいので、AvamarやData Domainなどでシングルベンダーにすることにより、簡単に解決することが可能になります」と語り、セッションを終了した。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
変革を続けるハイブリッドクラウドの全貌連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

久原 秀夫(クハラ ヒデオ)

フリーランス/ITライター

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/9106 2017/04/10 10:09

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング