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EnterpriseZine(エンタープライズジン)

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「SIer」に関する記事

45件中1~20件を表示
  • 2019/05/07

    契約前作業を黙認するユーザ企業が注意すべきこと

     これまでも何度か取り扱ってきましたが、ベンダが契約前に作業着手をしたことによるトラブルというものが、未だに後を絶ちません。ユーザから示された期限を守るためには、一刻も早い着手が必要と、ベンダが契約を待たずに作業を始めたが、何らかの事情で契約を結ぶことができずに、それまでにかかった費用を請求するが、ユーザ側は契約自体ないのだから債務はないと支払わない。こんな事例については、私自身も裁判所で何度となく見聞きしてきました。原則として契約前作業はするべきではないし、させるべきでもないのですが、それでも...

  • 2019/03/22

    ベンダだって100%のセキュリティ対策は打てない。

     インターネットというものがこの世に出現して以来、これを利用するユーザがずっと悩み続けている問題がセキュリティです。原因はさまざまですが、個人情報の漏洩やサーバへの攻撃などの事件は、いくらセキュリティ技術が進歩しても止むことはなく、私が働いている政府でも、一説によると一年間に受ける攻撃の数は数十万件に上るとも言われています。

  • 2019/01/28

    クラウドサービスにおけるデータ消失の責任所在はどこか

     多くの企業で自社のシステムにクラウドを利用することが一般的になってきています。資産を自分で持つことなく、不具合への対応やセキュリティ対応等さまざまな運用の手間をクラウドベンダに任せることができるクラウドは、必ずしも自社の本業ではないIT関連作業から社員を解放し、専門家に任せきりにできると言う点で、大きなメリットがあることは議論を待たないでしょう。

  • 2019/01/15

    請負?準委任?曖昧な契約形態が引き起こす労働問題

     「偽装請負」という言葉があります。顧客側企業が受注側企業から労働者の提供を受け、本来なら、労働者が安全かつ健康的に作業を行えるように管理し、かつ労働者に必要な教育も施す必要があるところ、そうした義務から忌避する為に、形だけは検収要件を成果物とする請負契約を結び、都合よく労働者を使う形式です。もちろん、こうしたことは労働者保護の立場から見て、糾弾されるべきことで、実際に、こうしたことで非難にさらされた大手企業がいくつもあります。

  • 2018/11/16

    パッケージカスタマイズの金額交渉が決裂。ソフトの費用は払うべき?

     契約前作業を巡るトラブルが多いので、前回に続いてこの問題を取り上げたいと思います。今回は、ユーザ側に発注する意思はあったものの、作業着手後の費用交渉が決裂してプロジェクトが中断してしまった例です。こういう例を聞くと、やはり契約前作業は危険であると感じるのですが、私が講演や研修などで訪れる企業などで話を聞くと、そうした危険を認知しながらも契約前に先行着手する例がまだまだ多いようですし、そうしたことが問題になって裁判に発展してしまうケースもなかなかなくなりません。

  • 2018/11/02

    契約のない追加作業の支払責任

     今回は、ユーザ企業からベンダへの支払いに関する紛争について、お話ししたいと思います。この連載で以前に触れたかもしれませんが、裁判所というところは、そのイメージとは少し違って、簡単に杓子定規な判断をするところではありません。

  • 2018/09/21

    不具合だらけのシステムでも検収行為は義務?

     日本を代表する(?) 大泥棒である石川五右衛門は「石川や浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」という辞世の句を残したと伝えられていますが、これをITの世界に置き換えるなら、「世に不具合の種は尽きまじ」とでもいうべきでしょうか。時代がスクラッチ開発からパッケージ利用、そしてクラウドの世の中になっても、やはりソフトウェアのバグや設定ミスといった不具合は後を絶つことがなく、今回取り上げる判決の中でも裁判所が「ソフトウェア開発においては、初期段階で軽微なバグが発生するのは技術的に不可避であり」と...

  • 2018/07/26

    データ移行におけるユーザ側の協力義務―旧データの理解不足が招く危険

     この連載でも何度か取り上げてきたように、ITを導入するにあたっては単に専門家のベンダに任せきりにするのではなく、ユーザ側にも大きな役割があります。どんなシステムを作りたいのかという要件についてユーザ側の意見をしかるべき時期までに決めること、システム化対象になる業務のルールやプロセスについてベンダに教え込むこと、その他システム作りに必要な情報を適宜提供することや、開発に必要な環境を整えることは、契約が請負であるか準委任であるかにかかわらず、ユーザの協力義務とされ、これを怠ってプロジェクトが失敗す...

  • 2018/07/05

    中途半端なアジャイルが招く危険

     ソフトウェア開発を行う際、要件の確定→設計の確定→開発→テストというプロセスを踏まず、おおまかな要望を元に、まずは開発してみて、ユーザと共にその機能や性能などについて議論をしながら修正や追加を行いながら徐々に作り上げていくというアジャイル開発は、中小規模の開発プロジェクトを中心にすっかり市民権を得た形となっており、昨今、ソフトウェア開発の成功率が上がってきた要因の一つにこのアジャイル方式の定着を挙げる人がいます。

  • 2018/05/31

    その契約、請負ですか?準委任ですか?

     IT開発においてよく紛争の元になることに、果たしてこの契約は請負なのか準委任契約なのかということが挙げられます。発注者が受注者に対して「とにかく、この納期と費用で頼んだモノを作ってきてほしい。誰が、どのような作業をするかは関係ない」と依頼する"請負契約"。一方で、「本来、我々が行うべき作業を代わりにやってほしい。そのためには、それなりに能力のある人に○○時間働いてほしい。」と依頼する"準委任契約"。同じようにITを開発する作業でも、請負契約であれば成果物として開発したソフトウェア等を納品しその...

  • 2018/04/27

    カスタマイズ要件で定義されない機能は現行通り?

     昨今は、ソフトウェアを一から作るスクラッチ開発はすっかり影を潜め、ベンダが提供するパッケージソフトウェアやクラウド上で提供されるアプリケーションあるいはサービスを自分達向けにカスタマイズ、変更して自社のITを構築することが、すっかり定番となった感があります。こうしたやり方は、一般にITコストが抑えられ、品質もある程度担保されることから、ユーザ企業にとっては、メリットも大きいのですが、一方では、もともとパッケージやクラウドサービスが持っている機能と、自社がこれまでのシステムで使ってきた機能が違う...

  • 2018/04/09

    人工知能時代の権利争い

     今は「第三次AIブーム」とも言われる時代で、「深層学習」、「自然言語処理」などのキーワードの下、日々、人工知能に出来ることが増えています。このブームがこれまでと異なるのは、人工知能の技術が、いよいよ実際の業務に使える目途が立ち、研究室から外に出て活躍し始めたということでしょうか。川崎市の子育て相談等のチャットボットは、すでに多くの市民の好評を得ていますし、深層学習でモノの形や色、材質を正確に見分けられるようなゴミ分別ロボットも実際に活躍中です。職場のRPAもある意味では、人工知能にあたりますし...

  • 2018/03/13

    コードが美しくないために起きる問題を考える(後編)―テクニックの乱用・誤用問題

     美しくないコードの具体的な問題がだいぶはっきりしていました。後編は「テクニックの濫用・誤用問題です」

  • 2018/03/09

    旧システムのデータ不整合に対処する責任はどちらに?

     ビックデータ、オープンデータ、データサイエンティスト等、ITの世界では昨今、データに関する話題がホットです。どれだけ精度の高いデータを数多く集められるかが企業の業績を左右し、データを分析する力が個人のキャリアアップのために有用な時代となりました。

  • 2018/03/06

    コードが美しくないために起きる問題を考える(中編)―リーク/魔法の手順/影響範囲が分かりにくい問題

     コードが美しくないことによる、現実的な痛み、について考えています。ただの美学の問題ではないことがだんだんわかってきました。

  • 2018/02/27

    コードが美しくないために起きる問題を考える(前編)―重複のあるコード/誤読問題

     美しいコード、をテーマに対話を続けています。コードの美しさ、などと言うと、一部の方には「美学の問題とビジネスとは違う」と誤解されがちなようですので、今回はそこのところについてじっくりと掘り下げてゆきました。

  • 2018/02/07

    ユーザ側の責任と協力の重要性

     今回取り上げるのは、前回と同じ判決です。前回はIT開発においてユーザがプロジェクトの進め方や、IT開発では完成後に多少の不具合が残存するということ等について、知識がなかった為に、プロジェクトが混乱したという事例をお話ししました。念のため、前回の概要と判決について、もう一度、ご紹介します。

  • 2018/01/24

    このシステムは完成したのか?自分で見分けられないユーザ

     昨今は、ユーザ企業も自社のITを自分達で企画し、その導入においてもプロジェクトを自身で主導しなければならないことが多くなってきました。企業活動におけるITの重要性は以前から言われてきたことですが、たとえばメルカリやウーバーなど、それまでにないサービスをITで実現しようとするとき、どんなシステムを作れば良いのかを考えられるのはユーザ側の方です。また、昨今はクラウドサービスを使うケースも増えています。クラウド業者は定型的なサービスは提供しますが、ユーザ企業の要望に会わせてカスタマイズや設定変更を行...

  • 2018/01/10

    「契約確実」という言葉は信義則違反?

     システム開発契約を巡る紛争というと、ユーザかベンダのどちらかが契約上の債務を履行しない債務不履行や、納品したシステムに欠陥があり契約の目的を果たせないという瑕疵に関するものが定番ですが、それらはあくまで「契約あって」の紛争です。システム開発に関わる契約書にはユーザとベンダがお互いに、「私はお金を払いますから、あなたはこういうことをして下さい」 という約束事が書かれており、どちらかが、その約束を守らず、何らかの損害が発生した時に、その賠償を求めるというのがIT紛争の一般的な形と言ってもよいでしょ...

  • 2017/12/21

    システム開発の検収におけるユーザの債務

     前回は東京高等裁判所における平成27年6月11日判決を例に、システムの要件定義で、ユーザがつい使ってしまいがちなNGワードをご紹介しました。「既存システムの機能の通り」「既存システムの機能を網羅・踏襲すること」…こうした言葉は結局、システムの要件を曖昧にして開発ベンダとの間に意識の齟齬を生んでしまいます。いくら優秀なベンダでも、他人の作ったシステム (同じ会社の違う担当者も含みます。) の機能や性能等の特徴を全て正確に把握してくれる確率はそう高くありません。どんなに丹念に調べても、その...

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