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ThinkSocialな時代のビジネスデザイン

共益の創造を目指すコ・クリエーション戦略(前編) 

(第1回) 


「ThinkSocialな時代のビジネスデザイン」と題したこの連載では歴史的にも大きな変換点といえる現在そしてこれからの社会環境で、個人はいかに働き、企業はどのような戦略で事業を展開していけばよいかを考えていきます。また、様々な社会課題が山積みとなった社会において、個人や企業が生き抜くためにはどんな変革が必要となり、その変革を実現するためにはどんな方法が有効なのかも連載のテーマとして扱います。まず第1回目となる今回は社会的に大きな変革が望まれる時代を概観します。

 

 [ビズジェネカンファレンス2012 レポート]プレゼントのお知らせ
   

2012年6月11日に実施された「ビズジェネカンファレンス2012」のカンファレンスレポート「経営視点のビジネスモデル・ジェネレーション」(PDF版)を、アンケートにお答え頂いた方全員にもれなくプレゼントいたします。

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 人々が積極的に革新的な問題解決を目指す参加型社会 

 ここ数年「イノベーション」や「未来創造」といった言葉を見たり聞いたりする頻度が増えているように感じます。デザイン思考やフューチャーセンター、U理論などの手法や考え方もその流れで注目を集めているのでしょう。 

 ただ、同じようにイノベーションという言葉が使われていても、実際には話者や書き手によって様々な文脈で語られています。そのため、話者ごと、書き手ごとにその言葉が意味するところが異なり、ときにはイノベーションについて語る人同士の話が噛み合わなかったりもします。 

 ビジネス的な視点から新しい事業を創出しようという視点、これまで存在しなかった豊かなユーザー体験をもたらすような商品やサービスの開発を目指す視点、あるいは、国内外問わず、様々な領域で解決が待たれる社会的な問題に取り組む社会起業家的な視点。視点が異なれば、言葉の意味するところだけでなく、当然、イノベーションを生み出そうとする目的も思惑も違ってきます。 

 ただ、目的や思惑は違っていても、いま、それぞれの領域で「イノベーション」や「未来の○○をつくる」という言葉を発する人々の想いには、現状に対する問題意識やその解決にチャレンジする方向性が通底しているようにも感じます。 

 従来型の社会システムが機能不全に陥り期待する効果を生み出さなくなっていたり、システム自体が当初想定していなかった問題を生じさせていたり、そうした現状に危機感を感じ、他人事としてではなく自分自身の課題と捉えて、どうにかその状況を変革しようという想いを持つ人が確実に増えているではないかと感じます。 

 IDEOのCEOティム・ブラウンは、人々が積極的に自分に関わる問題を積極的に解決していこうとする社会を参加型社会と呼んでいます。 

次のページ
 環境にあった社会システムをリデザインする必要性 

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この記事の著者

棚橋弘季(タナハシヒロキ)

棚橋弘季(たなはしひろき) 株式会社ロフトワーク所属。イノベーションメーカー。デザイン思考やコ・デザイン、リーン・スタートアップなどの手法を用いてクライアント企業のイノベーション創出の支援を行う。ブログ「DESIGN IT! w/LOVE」。著書に『デザイン思考の仕事術』 など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/4208 2012/09/25 12:41

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