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誰もがイノベーションを起こせる可能性はある−Innovation Weekendで語った500Startupsスピーチ

Innovation Weekendイベントレポート


2013年4月19日、Statup Base Campで「Innovation Weekend」というスタートアップのピッチイベントがおこなわれた。100名近い投資家やスタートアップが集まり、シードアクセラレータプログラムを提供する500Startupsのジョージ・ケラマン氏の講演や6社のスタートアップのプレゼンがなされた。イベントの様子をジョージ・ケラマン氏の講演を中心にレポートする。

イノベーションとは、未来を思考し行動することで生まれる

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写真.サンブリッジグローバルベンチャーズ
   代表取締役社長平石郁生氏

 「Innovation Weekend」は、サンブリッジグローバルベンチャーズ、ベンチャーナウ、ネットエイジが中心となり、ベンチャー企業と投資家を中心とする支援者を結びつけるイベントであり、2011年5月に第1回が開催されてから、1年間に5回ほどおこなわれている。毎回恒例のスタートアップのピッチでは、シードアクセラレータからも出資をされていない、起業したての人たちに対するチャンスの場として機能している。

 「スタートアップ事業の貢献をミッションとし、世界を目指すグローバルベンチャーを作っていきたい」と、サンブリッジグローバルベンチャーズ代表取締役社長平石郁生氏は語る。


 続いて、「500Startups(or S.V.)の投資トレンド」と題したゲストスピーチでは、Partner & Fire Chief, 500 startups のジョージ・ケラマン氏によるプレゼンが行われた。

 500startupsとは、インターネット事業のシードファンドとスタートアップインキュベートを兼ね揃えたシードアクセラレータだ。2011年の第一号ファンドでは255件に投資し、2900万ドルを調達し255件を投資、現在までに22社を売却。2012年から2013年の第二号ファンドで5000万ドルを調達中であり、1号2号ファンド合計で500件近い投資を現在すでにおこなっており、年内には500件を超える投資件数になると思われる。

 「テクノロジーの変化は日々加速度的に進んでおり、イノベーションによる次の製品への移行も、20年、5年、3年と次第に短くなっています」と語り、テレビや電話の過程から見るテクノロジーの進化について語った。

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写真.500Startups
  Partner & Fire Chief ジョージ・ケラマン氏

 次に、ジョージ氏は「そもそもイノベーションとは何か?」と、参加者に尋ねた。

 「イノベーションは発明ではありません。イノベーションは、既存のテクノロジーを新しい方法やそれまで気づかなかったアイディアを用いて、経済的効果や社会に影響を与える方法のことです」

 つまり、イノベーションは画期的な発明のことではなく、“道具の使い方”にこそ、イノベーションがあると語った。

 では、イノベーションを起こすために必要な考えは何か。ジョージ氏は「今の企業は、お客の声を聞きすぎている」とし、大企業の多くは、既存顧客のニーズに応えようとするばかりに、イノベーションが起きづらくなっているという。スタートアップは、そうした大企業ができない、“未来の顧客”に対して新しい提案をする企業だと語る。

 「未来を想像し、今ある掘り起こされていないテクノロジーをどう活用し、未来へとつながるかをポジティブに考え行動する、その思考こそが重要なのです。つまり、誰もがイノベーターになれる素質を持っています。大企業もスタートアップを応援してください。社会全体がスタートアップの挑戦を応援することで、イノベーションは促進され、社会は豊かになっていきます」

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未来を提案する6社のスタートアップ

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この記事の著者

江口 晋太朗(エグチ シンタロウ)

TOKYObeta。編集者。これからの未来のための情報設計や環境デザインを実践する編集者。スタートアップやテクノロジー、デザインやカルチャーの分野のコンセプトワークやメディアづくり、企画設計などで企業の事業支援を行う。Twitter@eshintaro

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/4773 2013/05/08 15:56

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