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DB Online Monthly Special

マイクロソフトに訊く/どうする?データベースの災害対策(バックアップ編)

DB Online 2011 May


コストをかけずにバックアップデータの保管するには

バックアップポリシーに基づいたバックアップの設定と運用が済んだら、次は、バックアップデータをどのように保管するかを考える必要がある。テープなどのオフラインのメディアを遠隔地に保存するのならばそれほど気にする必要はないかもしれないが、遠隔地のオンラインストレージに保管するのなら、今回の地震災害後の停電を懸念し少なくとも同じ電力会社のサービス地域以外に置くべきかもしれない。ただし、その場所を確保するには、管理者の確保などそれなりのコストがかかるのが普通だ。

ここを安く済ませたいということで選択肢として浮上するのが、クラウド利用である。

MicrosoftではWindows Azure ストレージサービスというクラウド上のストレージサービスがあるので、そこにスタンバイサイトを置くだけで、とりあえずのデータベース災害対策はできる。もちろんこれは、Amazon S3などの他社サービスを選んでもいい。

データが戻ればいいのか、システムが戻ればいいのか

ここまで考えたところで、次に、データが戻ればいいのか、システムが戻ればいいのかを検討する。データだけが保護されればいいなら、バックアップだけでも十分だ。しかし、システムそのものを災害時にも継続して稼働させたければ別の対策が必要になる。通常はスタンバイサイトを遠隔地に用意しておき、そこにデータをコピーしておき災害時にスタンバイサイトを稼働させることになる。

これに対し、Microsoft SQL Serverが用意している方法はのは以下の3つ。

フル バックアップデータの保存
ログ配布によるスタンバイサイトの構築
非同期/同期データベースミラーリング機能を用いたスタンバイサイトの構築

これもバックアップデータ利用がもっとも時間がかかり、同期データベースミラーリングであれば瞬時にスタンバイサイトに処理を継続することができる。どの方法を選ぶかは、システムの要件に応じて選ぶことになる。

「Microsoftの特長は、スタンバイサイトのライセンス費用の追加がないことです。ハードウェアとOS、ネットワーク回線さえ用意できれば、追加コストなしですぐに始められます。」(北川氏)

 (後編~Azure活用編に続く)

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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