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使ってナットク!Oracle Database 11g最新機能

忘れずに!アップグレード後の作業

♯6


タイムゾーンの調整

2007年以降、夏時間の定義とタイムゾーン名がいくつかの地域で変更されています。このため、Oracle Databaseではリリースによってサポートするタイムゾーンのバージョンが以下のように異なります。

Oracle Databaseのタイムゾーン・バージョン
Oracle Databaseのリリース タイムゾーンのバージョン
Oracle 9i TZ V1
Oracle 10.1 TZ V2
Oracle 10.2.0.1/2 TZ V2
Oracle 10.2.0.3 TZ V3
Oracle 10.2.0.4 TZ V4
Oracle 11.1 TZ V4
Oracle 11.2 TZ V11

移行元のデータベースでTIMESTAMP WITH TIMEZONEデータ型(タイムゾーン付きタイムスタンプ・データ型)を使用している場合は、アップグレード後にタイムゾーンを変換する必要があります。データベースのタイムゾーン・データをV11にアップグレードするには、DBMS_DSTパッケージを使用します。以下はDBMS_DSTパッケージを使用したタイムゾーンのアップグレード例です。

SQL> CONNECT / AS SYSDBA
接続されました。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
SQL> STARTUP UPGRADE
SQL> EXECUTE DBMS_DST.BEGIN_UPGRADE(new_version => 11);
PL/SQLプロシージャが正常に完了しました。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE;
SQL> STARTUP;
SQL> SET SERVEROUTPUT ON;
SQL> DECLARE
  2    num_of_failures NUMBER;
  3  BEGIN
  4    DBMS_DST.UPGRADE_DATABASE(num_of_failures);
  5    DBMS_DST.END_UPGRADE(num_of_failures);
  6  END;
  7  /
Table list: SYSMAN.MGMT_PROV_SUITE_INST_MEMBERS		Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.MGMT_PROV_STAGING_DIRS		Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.MGMT_PROV_RPM_REP			Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.MGMT_PROV_OPERATION			Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.MGMT_PROV_NET_CONFIG			Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.MGMT_PROV_IP_RANGE			Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.MGMT_PROV_DEFAULT_IMAGE		Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.MGMT_PROV_CLUSTER_NODES		Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.MGMT_PROV_BOOTSERVER			Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.MGMT_PROV_ASSIGNMENT			Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.AQ$_MGMT_NOTIFY_QTABLE_S		Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.AQ$_MGMT_NOTIFY_QTABLE_L		Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.AQ$_MGMT_LOADER_QTABLE_S		Number of failures: 0
Table list: SYSMAN.AQ$_MGMT_LOADER_QTABLE_L		Number of failures: 0
An upgrade window has been successfully ended.
PL/SQLプロシージャが正常に完了しました。

タイムゾーン付きタイムスタンプ・データ型については、海外との連携があるようなシステムでしか使われていないと思いますが、使っている場合は要注意ですね。

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システム統計情報の収集

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この記事の著者

白砂 丈太郎(シラスナ ジョウタロウ)

日本オラクル(株)において、データベース事業のコアテクノロジー技術およびパフォーマンス技術のリーダーを務め、製品機能の検証および大規模/最重要プロジェクトでのベンチマークや実装を担当。
現在は(株)ワン・オー・ワンにおいて、データベースとWeb技術を中心としたシステム構築およびコンサルティングに従事。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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