SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

クラウド時代のデータストア

もうスキーマ定義とかしなくていいんだよ

第5回


データベースを扱う上で最も哲学的な作業:スキーマ定義。最初にどう定義するかによって今後の拡張性、パフォーマンスに大きく影響してきてしまいます。未来にシステムがどう進化していくのか、それがわからないとこれが正解という完璧な答えのない作業、それがスキーマ定義です。もしスキーマ定義をもうしなくていいとしたら、、、

ドキュメント指向データベース

 ドキュメント指向データベース。

 RDBMSやカラムナデータベースと比べて、まだそこまで派手に陽の目を見れてはいませんが、利用者は着々と増えているような気がします。Googleトレンドで見てみても、Cassandraと比べると、だいぶ小さな規模ですがmongodbが確実に伸びてきています。

Googleトレンドで見るCassandra,CouchDBとmongoDB
Googleトレンドで見るCassandra,CouchDBとmongoDB

もう疲れたよ。行? 列? スキーマ?

 開発者がデータストアに求められることは表の形にデータを収めることではありません。データを保存して、保存したデータを取ってこれることです。そのシンプルな形がファイルシステムだと思っています。

 それに加えて検索したり、整合性を保ったり、結合したりと色々な要望を効率的に満たすために表の形になっているのではないでしょうか。そしていつの間にか、データは表になっていることが当たり前になっており、表同士に関係をもたせたりしながらあらゆるデータを入れてきました。

 もし、別の方法で効率的にこれらの欲望を満たせるのであれば、データは表の形で入っている必要はないはずです。

 ドキュメント指向のデータベースには、表のような形でデータを保持しません。表に見立てた形で保存することはもちろん可能です。ドキュメント指向データベースの有名所CouchDBも、MongoDBもKeyValueStoreのようにIDに対してデータが入っているのですが、IDに対してツリー構造のデータが入り、そのツリー構造を効率的に扱えるような仕組みが取り入れられています。そのため、最初から決められたカラムなどはなく、自由にデータを入れ、それを効率的に取り出すことができるようになってます。

次のページ
Apache CouchDB

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
クラウド時代のデータストア連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

得上竜一(トクガミリュウイチ)

株式会社マイニングブラウニー代表。

高校卒業後、電力会社の通信部門へ。社内にいくつもASがあるようなIP網やPDH,HDLCなどのL2以下のネットワークの保守を担当。その後パソコン・家電の激安店で価格調査と価格設定のシステムを開発。現在は進化させたそのシステムでインターネットの情報を集めるため...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3530 2012/02/10 18:07

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング