SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press

gからcへと進化したOracle Enterprise Manager/クラウド時代には統合管理ツールがITの主役になるかもしれない


ExadataやExalogicの管理機能も強化

 EM 12cでは、クラウド関連の新機能だけでなく、従来提供してきたOracle製品の管理機能も強化されている。

 その1つが、新たなアプリケーション製品であるFusion Applicationsの管理だ。システム環境にFusion Applicationsのモジュールが導入されれば、EM 12cはそれを自動で検出する。

 「EM 12cでは、Fusion Applicationsのすべてを把握でき、アプリケーションを含むシステム全体を管理できるようになります。これにより、ビジネスとITの双方の評価基準を組み合わせ、システムにどんな問題があるかを管理できます」(タン氏)

IT面からだけでなくビジネス面からも、たとえば性能が十分でないといったことを評価、監視し、適切な運用管理ができるとのことだ。

EMでは各アプリケーションがリソースをどのように利用しているかもビジュアルに監視できる
EMでは各アプリケーションがリソースをどのように利用しているかもビジュアルに監視できる

 さらに、ミドルウェアの診断を行う機能も強化された。アプリケーションサーバーなどのミドルウェア層のチューニングをアドバイスする機能が強化され、ミドルウェア層のスケールアップ、スケールアウトをEM 12cを用いて容易に行えるようになっている。これらを活用すれば、システム全体の管理負荷が軽減され、TCOの削減にもつながる。

 このほかにも、EM 12cではExadataやExalogicの管理機能も強化された。実際のシステム構成をグラフィックに表示し、そこからアプリケーションからハードウェアの問題に至るまで、直感的な監視、管理を実現している。そして、ExadataやExalogicから日々の稼動状況情報をEM 12cで収集し、それをOracleのサポートにリモートで渡しておくことで、プロアクティブなサポート体制も確立しているという。

Exadataの構成をビジュアルに表示しそこから直感的な操作で課題の究明が可能に
Exadataの構成をビジュアルに表示しそこから直感的な操作で課題の究明が可能に

 「EM 12cは3年間かけて開発を行い、次世代の管理ツールに進化しています」(タン氏)

 その結果生まれた直感的なユーザーインターフェイスは、β製品を事前評価した顧客やパートナー各社からも評判が高いという。また、EM 12cはフレームワークをベースにしたアーキテクチャとなっており、フレームワークにプラグインを刺す形で機能追加できる。今後新しい機能が出てくれば、それをダウンロードしフレームワークに刺すだけで利用できる。EMは、今後もさらなる進化を続けていくことになるのだろう。

 そして、このプラグインは、Oracleだけが提供するわけではない。パートナー各社も自社製品との連携強化などを目的に、プラグインを開発できるのだ。実際、NECでは自社ストレージ製品をOracle Databaseで利用する際に、EM 12cから詳細に管理できるようにするプラグインを以前から提供しており、EM 12cにもいち早く対応している。

次のページ
クラウド時代、「運用管理の効率化」が極めて重要なキーワードに

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3593 2012/02/10 18:17

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング