SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

あたらしいSQL Server/Denaliの世界

Integration Services プロジェクト配置モデルのパッケージ管理


SSISDB カタログのバックアップ

 SSISDBカタログを障害などに備えバックアップを行う場合、SSISカタログの多くの情報を格納するSSISDBデータベースのバックアップを行います。さらに次のオブジェクトをバックアップします。

 • データベース マスター キー
 • sp_ssis_startup ストアド プロシージャ
 • メンテナンス ジョブ
 • ##MS_SSISServerCleanupJobLogin## ログイン

 データベースマスターキーのバックアップは、BACKUP MASTER KEYコマンドを使用します。次のコマンドはssisdb_masterkeファイルにデータベース マスター キーをエクスポートします。マスター キーは指定したパスワードで暗号化されます。

BACKUP MASTER KEY TO FILE = 'c:\temp\ssisdb_masterkey'
         ENCRYPTION BY PASSWORD = 'weir974&$012!'

 通常はデータベース マスター キーのバックアップは1回行います。次のよう場合に再度マスター キーのバックアップを行います。

 • バックアップしたファイルを紛失した場合
 • パスワードを紛失した場合
 • SSISDBデータベースのマスター キーを変更した場合

 sp_ssis_startupストアド プロシージャは、SQL Serverの起動時にSSISDBカタログの不正な状態をクリーンアップするストアドプロシージャです。バックアップはスクリプト化してファイルに保存します。sp_ssis_startupストアドプロシージャはmasterデータベースに登録されていますので、SSMSのオブジェクトエクスプローラーでmasterデータベースの「ストアド プロシージャ」ノードを展開し、sp_ssis_startupを選択します。右クリックのメニューから「ストアドプロシージャをスクリプト化」-「CREATE」-「ファイル」を選択し保存します。

 メンテナンスジョブのバックアップも、sp_ssis_startupと同様にスクリプト化します。SQL ServerエージェントのジョブSSIS Server Maintenance Jobをオブジェクト エクスプローラーから選択してスクリプト化を行います。

 ##MS_SSISServerCleanupJobLogin##ログインはメンテナンスジョブで使用されるログインです。##MS_SSISServerCleanupJobLogin##ログインのバックアップは、オブジェクトエクスプローラーの「セキュリティ」-「ログイン」ノードから##MS_SSISServerCleanupJobLogin##を選択してスクリプト化します。

 sp_ssis_startupストアド プロシージャ、メンテナンス ジョブ、および##MS_SSISServerCleanupJobLogin##ログインも通常は1度バックアップを行います。ファイルを紛失した場合に再度バックアップを行います。

 Integration Servicesのプロジェクト配置モデルについていかがでしたでしょうか。ご紹介できませんでしたがパッケージ配置モデルのプロジェクトをプロジェクト配置モデルに変換することも可能ですので、管理やトラブルシューティングが容易になったプロジェクト配置モデルをぜひ使用いただければと思います。

謝辞

 平山、古賀とともに1年間にわたり SQL Server 2012 についてご紹介してまいりました。まだまだご紹介しきれない機能がありますが、今回をもちましてこの連載は終了となります。この連載をご覧になっていただいた皆様、また連載にかかわる関係者の皆様にこの場を借りてお礼を申し上げます。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
あたらしいSQL Server/Denaliの世界連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

坂輪貴行(サカワ タカユキ)

  日本マイクロソフトの Premier Field Engineering 部にて、SQL Server ユーザーの支援を行う。前職はシステム エンジニアであり、長く Sybase を使用したプロジェクトに従事。業界歴 14 年の月一ゴルファー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4009 2012/07/04 16:17

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング