SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DBプロに会いたい!(AD)

ユーザー企業の現場で働くDBプロは「自分が砦」の心意気!―大日本印刷 亀山潤一さん

はじめてPostgreSQLを触ったときに感じた「懐かしさ」

「Infomixに似ていたので驚きました(笑)」
「Infomixに似ていたので驚きました(笑)」

 人並み外れた関心と情熱でデータベーススキルを究めた亀山さんではあるが、データベース業務を純粋に楽しめない時期があった。微妙なギャップが生じていたようだ。亀山さんはいわゆる“アーキテクト”や“コンサルタント”ほどのスキルを保有していたが、それが求められるようなソフトウェアベンダーやSIerの人間ではない。将来のキャリア方向性への迷いと周囲とのスキルの差などが漠然と絡み、迷いにつながったのかもしれない。

 そこで一時的にデータベースから離れ、基盤システムの業務に携わることにした。当初数ヶ月は事務手続きばかりとなり、このままデータベースだけではなく技術的な業務からも離れ、企画や営業が中心になるのだろうかとも感じた。今だから言えることだが、一瞬転職も頭をよぎったという。

 しかしそうした状況は長く続かなかった。大型案件の受注が立て続けに決まったことでデータベース設計の専門家が急きょ必要となり、亀山さんが割り当てられた。データベースから遠ざかったかと思いきや、強い力で引き戻されたようなものだ。これも運命だろうか。ここでデータベースの企画と開発を兼務しつつ、受注したシステムの移行や基盤フレームワークなどに携わった。

 受注案件が一段落ついたころ、現行の職に就くことになった。社内業務の支援、顧客への提案、設計、構築、移行などの支援などを行う部署だ。特にデータベースの技術を強化するため、亀山さんが呼ばれた。

 現状は商用データベースとOSSデータベースを扱う割合は半々ほど。しかし、新規は圧倒的にOSSデータベースが採用されることが多いという。社内だけではなく顧客にも変化が出てきた。

 「これまでお客様は『(データベースは)なんでもいいから(システムを)作って』とデータベース製品には特に指定はありませんでした。しかし最近では『データベースは何にしますか?オープンソースのデータベースにしませんか?』と聞いてくるお客様もいます」(亀山さん)

 これを聞いて筆者は患者が医者に「ジェネリック医薬品はありますか?」と尋ねる姿を想像した。必要な効果が変わらないなら、値段の安い後発医薬品のほうがいいという考えだ。OSSを医薬品にたとえるのは語弊があるが、当たらずとも遠からずなのか亀山さんは笑って聞いていた。

 余談だが、PostgreSQLを最初に触ったときはちょっとした衝撃があったそうだ。初めて出会ったデータベースInfomixによく似ていたのだ。「すっごく似てる!」と旧友に再会するかのような懐かしさがあった。それもそのはず。InfomixもPostgreSQLも源流は同じ。きょうだいのような存在なのだ。

次のページ
亀山さんがOSS-DB技術者認定試験を受験した理由

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
DBプロに会いたい!連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4551 2013/03/22 14:55

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング