SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

SQL Server 2012 Deep Dive

マルチサブネットの可用性グループ

第8回

こんにちは。Premier Field Engineering 部の坂輪です。遠隔地にレプリカを配置するAlwasyOn 可用性グループのシステムでは、Windows Server フェールオーバー クラスター(WSFC)をマルチサブネットで構成することになると思います。今回は、このような場合のWSFCやクライアント アプリケーションの考慮する点や注意点についてご紹介したいと思います。

WSFCのクォーラム構成と投票

 WSFCに参加するノードは、ノード間の通信によってノードが正常に動作しているかを他のノードと共有しています。ここで次の図のような3つのノードで構成される可用性グループを考えます。

図1(3つのノードの可用性グループ)
図1(3つのノードの可用性グループ)

 この構成でプライマリ サイトとセカンダリ サイト間のネットワークで障害が発生した場合、スプリット ブレインを防ぐためにセカンダリ サイトのクラスターは停止する必要があります。WSFCでは投票アルゴリズムを使用して、セカンダリ サイトの投票数が過半数(クォーラム)を下回る場合は、クラスター サービスを停止するようになっています。

 過半数となる投票数はノードの数とクォーラムの構成によって決まります。ノード数が奇数の場合、クォーラム構成は「ノード マジョリティ」 が既定で選択されます。ノードマジョリティは各ノードが投票をもち、過半数は全ノード数の1/2(端数は切り上げ)が必要です。3つのノードで構成されるWSFCが動作するには、2つ以上のノードが動作している必要があります。

 プライマリ サイトとセカンダリ サイトのネットワークが分断された場合、セカンダリ サイトのノードは他のノードと通信できません。そのため、投票数は1にしかならないのでWSFCは停止します。

図2(ネットワークの分断)
図2(ネットワークの分断)

次のページ
投票の調整

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
SQL Server 2012 Deep Dive連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

坂輪貴行(サカワ タカユキ)

  日本マイクロソフトの Premier Field Engineering 部にて、SQL Server ユーザーの支援を行う。前職はシステム エンジニアであり、長く Sybase を使用したプロジェクトに従事。業界歴 14 年の月一ゴルファー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4637 2013/03/13 00:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング