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マイクロソフト北川さんとお話

DBオンザメモリか、インメモリか – ヘカトン (Hekaton) の話。

コードネームってかっこいいですよね。次のSQL Serverにはコードネームはヘカトン、という機能が搭載されるそうです。*本記事は記事体広告ではありません。

コードネームはヘカトン

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ジャパ○ットモードの今月の北川さん

 ―今日は、こないだ(といっても去年の暮れですが)谷川さんが真面目な(まともな)取材をしてくれた、ヘカトンの話題を不真面目にということで・・・

 北川:そう、DBオンラインにこの話がほとんど出てないので、ちょっと話しておかないと。去年のPASSでSQL Serverの次のバージョンが発表されました。

 ―去年新しいの出たばかりなのにもう次の話・・・?

 北川:いつ出しますっていうのは未定です。ただ、SA(Microsoft Software Assurance)っていうのがあるんですね。SAっていうのは、ライセンスの25%を毎年支払うことで、Software Assuranceという権利を得るものです。製品のアップグレード権が含まれていますので、SAを購入している方にしてみれば、3年以内にアップグレードしないと、4年払うと買い直しと同じ支払額になってしまう。なので、3年以内に必ず次のバージョンを出すことにしています。

 ―なるほど。

 北川:SAの問題もさることながら、いま、どんどんプロダクトのサイクルは速く回していく傾向にありますからね。クラウドにいっている部分もある。アジュールは半年に1回、新しいバージョンになるので、それに合わせてSQL Serverもシンクして開発しなければいけない。半年分を3年間貯めて、あたらしく・・・ということにはなりません。なので、だいたい1年半ごとに出すくらいのイメージで。だいたいですけど。VisualStudioも、Windowsもそんな感じになってきてます。

 ―で、SQL Serverの次のコードネームはヘカトン。あれ、国立公園の名前じゃないんですか?

 北川:ヘカトンはインメモリOLTPエンジンのコードネームで、次のSQL Serverのコードネームではないのです。メガトン、ギガトン、ヘカトン、のヘカトンです。

 ―ヘクタール、ヘクトパスカルの「ヘカ」ですね。

 北川:もとはSQL Serverを100倍速くしたいという話から始まっているんです。

いま、ここにあるデータベースを速くするインメモリ

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多田さん

 ―ここで多田さん登場です。ヘカトンについてさらに詳しく、お話をきいていきます。多田さん、よろしくお願いします。

 多田:えーとね、インメモリゆうじゃないですか。エクサデータX3とか、HANAとか、TimesTenとか、solidDBとか。そういうのってインメモリだったりフラッシュだったりするんだけど、メモリの値段が安くなってきているし、CPUのコア密度が上がっているんですよ。

 ―はい。

 多田:だってね、こんなPCでもクアッドですよ。2ソケットで16コア。いままでだとありえないですよ。そのメモリとコアを活用したいというときに、高い並列度で動くインメモリはデータベースを速くする、ということで作ることにしました。

 ―すでに他社からいろいろ出ているわけですが、いわゆる「優位性」的な話でいうと、なんかあったりするんですか?

 多田:他社のインメモリってまったく別製品だったり、専用ハードが必要だったりするじゃないですか。そうじゃなくて、いま、ここにある、このこのデータベースが、もっとはやければいいのにっていうときのオプションとしては使いづらいじゃないですか。

 ―なるほど、インメモリは新しいのを買わないといけない。

 多田:新しいのを買わないといけないし、それをSIerに頼んで・・・ってやってたら高いですよね。次のSQL Serverはデータベースエンジンの中にインメモリOLTPエンジンを組み込みます。なので、通常のSQL Serverの中でインメモリをシームレスにつかうことができるという画期的な話なのです。

 ―シームレスというのは?

 多田:通常のエンジンとしても、インメモリエンジンとしても使えるということです。インストール、設定も1回で、オープンな上で動きます。これはほかのインメモリマシンにはない特長だと思います。ヘカトンはインメモリですが、メモリにのせるのが目的ではなく、速くすることが目的で、メモリへの最適化、ストアドプロシージャのフルコンパイルによるCPU使用の最適化、ロックしないことによるコア数の増加への対応と、SQL Serverへの統合が特徴です。

今なら選べるアプライアンスがお得!(*本記事は記事体広告ではありません

 ―でも、まだ出てないんですよね。

 北川:まだ出てないんですけど、お伝えしたいストーリーがあるんです。

 ―お願いします。

 北川:いま提供しているアプライアンスはフラッシュストレージと、大量のメインメモリを搭載しています。HP版のSSD Appliance (HP DL980G7 + VMA3205) の構成だと1テラバイトのメモリを搭載している。これにフラッシュストレージが5テラついてきます。いま、買ってもらえると、1年半くらいSSDで高速なシステムを満喫して、その後にヘカトンですよ。

 ―途中でインメモリにシフトできる、というわけですね。シームレスに。

 北川: とりあえず、いまいまはSSD Applianceを採用していただいて、そのスピードを享受してハッピーになってください。で、そのスピードでの処理を経験すると必ず「もっと早い」というイメージがある「インメモリ」に興味がでるはずです。そのときにインメモリ専用マシンを買ってくださいっていうんじゃなくて、SQL Serverの中にインメモリを使える機能を搭載しますよ、それがヘカトンです。セットでSAを買ってもらえれば、ヘカトンがでたときに、すぐにSSD Applianceに搭載されている1テラバイトを使ってインメモリをエンジョイできる。SSD Applianceという、大容量フラッシュメモリにデータベースを格納した、いわゆる「DBオンザメモリ」から、シームレスにインメモリDBに進化できる!

 もちろん、インメモリといっても、単純にDRAM(メインメモリ)の上にデータベースが載るだけじゃない。それだとSSD Applianceで実現するDBオンザメモリと変わらない。ヘカトンでは、インメモリエンジンだけではなく、高速なアプリケーションロジックを簡単に作成し、DRAMの速度を生かせるように、新しいデータ記録方式や、T-SQLのネイティブコンパイルの機能が含まれています。SQL Serverの中に、本当に高速処理を行うためのインメモリの機能が搭載され、シームレスに利用できるんです。

 ―SA払ってれば!

 北川:SA付で、いま買えば!

 ―ジャパ○ットっぽくなってきた!いまっていつまでですか?

 北川:3月末までです。

 ―ワー時間がない!

 北川:谷川さんにも書いていただきましたが、6社さんと組んで提供しています。3月いっぱいは特別価格です!3500万円が1750万円(HP提供)とかですね、3000万円で2台ついてくる(ソフトバンクテクノロジー提供)とかですね!下取りなしでズバリ!新しいバージョン出たらそれも楽しめる!

 ―いま買って速くなる!ヘカトンが出てもう1回速くなる!いいですね。

*3月14日時点で 8 社から提供中。一部ベンダーは期末の特価でさらにお安くなっています!
*本記事は記事体広告ではありません。

斎藤部長のお考え

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*DBオンラインにたまに出てくる斎藤部長は
北川さんの上司です

 斎藤:いま、僕らはDBオンザメモリを推進しようとしているじゃないですか。そうしたときに、今日の話は、インメモリへのいざないとしては、ヘカトンをメインにすればいいのかもしれないけど、僕が聞きたいのは、リアリティとしてはどうなの?っていう・・・

 北川:えっ、それは僕に聞いていますか?

 ―えっ、なんの話ですか?内輪もめですか?大丈夫ですか?

 斎藤:あー、すみません。僕が考えていたのはこういうことなんです。まず、いま我々が取り組んでいるのは、お客さんが抱えている問題をいかに解決するかということ。そんなお客さんの課題を一瞬にして解決できるのがDBオンザメモリなわけです。それで解決しちゃったんならグッドイナフじゃないか、と。

 ―なるほど。別に無理やりヘカトンに導かなくても・・・

 斎藤:技術的な進化は当然するけど、そこにニーズはあるのかい?と。北川さんは、期待値はどんどんあがってきていて、ニーズは普遍的なものであり、継続的に一貫性のあるプラットフォームで対応できるのがSQL Serverであると、そういうことが言いたかったのかな、と?北川さん?

 ―DBオンザメモリかインメモリかっていう問題じゃなくて、DBオンザメモリでもインメモリでもってことでしょうか?

 北川:はい!オールインワンのSQL Serverはどんどん進化します。そしてお客様に役立つ機能を提供します。今、パフォーマンスなどで困っているのであれば、SSD Applianceをぜひ検討ください。そして、DB オンザメモリもインメモリも SQL Serverで実現してください!

―とのことです!

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みんな仲良く!

 

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この記事の著者

小泉 真由子(編集部)(コイズミ マユコ)

情報セキュリティ専門誌編集を経て、2006年翔泳社に入社。エンタープライズITをテーマにイベント・ウェブコンテンツなどの企画制作を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/4654 2013/03/19 00:00

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