SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press

インメモリデータベースに関する「いまさら聞けない」素朴な疑問を新野淳一氏が解説―Big Data Technology Forum 2013レポート


Big Data Technology Forum 2013にてPublickey編集長 新野淳一氏が基調講演に登壇し、「ビッグデータ時代へ向けて-ITはこれからどこへ向かうのか?」と題して、ビッグデータの背景と技術動向を解説した。ビッグデータというとその名が示すようにデータの規模に目が向きがちであるが、新野氏はその本質を「データを分析することにより新しい知見や正しい判断など、新しい価値をもたらすこと」と説いた。

ビッグデータ分析のいま

Publickey編集長 新野淳一氏
Publickey編集長 新野淳一氏

 従来データベースとはどのようなものだったか。業務で発生したデータの正確な記録や報告に使われており、主にトランザクションが中心だった。こうしたものに加え、近年では顧客や市場の動きを予測したり、適切な戦略を決断するのにも使われるようになってきた。こちらは主にアナリティクス中心である。

 昨今のデータ分析技術を何らかの「決断」につなげる場面は増えてきている。たとえばソーシャルニュースサイトのハフィントン・ポスト。ここでは読者が記事タイトルの決定に関わっている。記事のタイトルは著者や編集者が決めるものなのにどういうことか。ハフィントンポストではタイトル候補を1つに絞ることなく、公開から5分間はタイトル候補をランダムに表示する。この間のアクセス統計から最もクリックの多かったタイトル、言い換えれば最も読者の目をひきつけたタイトルが正式なタイトルに決まることもあるそうだ。

 ほかにもビッグデータ分析がもたらした成功例として、アメリカ大統領選がある。オバマ陣営は従来型の足で稼ぐような戦況分析に加え、徹底的にデータを収集し、分析したとされる。そのなかで有権者にジョージ・クルーニーの影響力が高いことを導きだし、同氏との食事会を開催するなどして支持者を増やした。オバマ陣営の分析リーダーはカーネギメロン大学で機械学習を学んだ29歳の若者だったという。

 こうして新しいスキルを持つ人間が新しい技術を活用し、ビジネスや社会においてよりよい結果や決断に結びつけている事例は日々増えてきている。

 技術面ではどうか。「いまやデータ処理は変曲点に来ている」と新野氏。ポイントとしてデータベース技術、ハードウェア、インフラの3つを挙げた。まずデータベース。RDBの制限を克服すべくNoSQLやHadoopが登場したものの、「カラム型」技術などによりRDBの「逆襲」が起きている。次にハードウェア。ボトルネックはずっとディスクI/Oだったが、ここにきてメインメモリの大容量化やフラッシュメモリ台頭で状況が変わりつつある。最後にインフラ。自動化や自律化でシステム設計が変わりつつある。もう少し詳しく見ていこう。

次のページ
データベースに起きている変化:NoSQLやHadoop、RDBの「カラム型」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4969 2013/07/10 17:41

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング