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アシストの5人のサムライに訊く、データベースのいま

もともとはオラクルとのつながりが強い印象のあるアシストだが、現在はオープンソースを含む、さまざまなデータベースを扱っている。その背景にはどのようなものがあり、またどのような狙いがあるのか?「データベースのアシスト」を支えるプロフェッショナルたちに話を訊いた。

 司会進行:谷川耕一 執筆:加山恵美

 リレーショナル・データベースの進化を見逃すな!

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世界中から製品を探してくる

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DBオンライン谷川耕一(左)、アシストのデータベース事業を推進する岸和田さん(右)

 谷川:アシストのデータベースに関する活動は個々の製品ベースでは理解されていると思いますが、全体像はどうか。さまざまなデータベースに取り組んでいる背景から教えてください。

 岸和田:商用パッケージ・ソフトウェアの販売、サポート、技術支援を提供しています。1987年からOracle Databaseを取り扱っていますので、Oracle Databaseのイメージが強い会社だと思います。2006年にオープンソース・ソフトウェアのビジネスを社内で検討しはじめたのがきっかけですね。アシストがお客様に提供する価値はソフトウェア・プロダクトの選択支援、サポート、活用支援などのサービスが中心なので、商用パッケージ・ソフトウェアであってもオープンソース・ソフトウェアであってもアシストが提供する価値には変わりなく、お客様がオープンソース・ソフトウェアを利用したいのであれば、安心して活用できる環境を提供するべきだという考えから取り組みが開始されました。

 谷川:オラクルという確固たる実績があり、そこにオープンソースを新たに加えたと。最初にPostgreSQLを選んだのは?

 高瀬:岸和田が説明した背景に加え、技術検証したところ、PostgreSQLがOracle Databaseに似た印象があったのが理由です。アシストではOracle Databaseに精通した技術者が多く、ナレッジやノウハウを活かしやすいのがPostgreSQL だと判断しました。

 谷川:順番としては次にMySQLですか?

 岸和田:そうです。オープンソースデータベースを選定していた当初、MySQLはサン・マイクロシステムズさんにありました。その代理店プログラムはサービスを中心とする弊社のビジネスとマッチしてなかったというのも(最初に選ばなかった理由に)あります。

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PostgreSQL担当の高瀬さん(左)、MySQL/MariaDB担当の花谷さん

 谷川:MySQLを扱うようになったのはオラクルに統合されてから?

 花谷:統合直後はまだ前のプログラムとそうたいして変わりませんでした。Monty Program ABやSkySQLが活動開始したあたりから弊社がアプローチしやすくなるなど状況が変化してきました。

 谷川:ところでSkySQLへのアプローチは御社から?

 岸和田:はい。2011年3月11日~13日にポルトガルのリスボンで開催されたMariaDB Development MeetingでSky SQL社にアプローチできました。ちょうど、リスボンに着いた翌朝に東日本大震災があり、出張どころではありませんでしたが……。

 谷川:MySQLについての技術的な評価は?

 花谷:やっていました。ただPostgreSQLと同じ用途ではなく、Webやソーシャル用途としてブランドイメージを確立していくといいのではと考えました。こうしたエリアは今までアシストがアプローチできてなかったところでもあります。

 岸和田:面白かったのは、PostgreSQLやMySQLなど扱うようになり、予想以上にお客様がオープンソースデータベースを使っていることが判明してきたことです。

 花谷:いままでは、Oracle Databaseの範囲でしかお客様にアプローチできていなかったことを痛感しました。MySQL はインフラエンジニアよりアプリケーションエンジニアが管理していることが多いようです。

 岸和田:Oracle DatabaseとMySQL両方使用しているお客様から聞いたところ、MySQLで実装するとデリバリーが早く、コストが安くなる領域と、無理してMySQLを使わずにOracle Databaseを活用した方がトータルコストが安くなる領域があり、使い分けているとのことでした。

 谷川:InfiniDBを発見した経緯は? 当初国内で知られてなかったと思うのですが。

 小野:弊社にはビジネス開発部という部署があり、製品事業に合う製品を世界中から探しています。そこが見いだしました。

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InfiniDB担当の小野さん

 谷川:そういうアシストの側面はあまり知られてないかもしれませんね。とはいえ、オラクルを見つけてきたのもアシストさんでしたよね。

 岸和田:かつて創業社長のビル・トッテン(現・会長)がやっていたことを、組織として継続してできるようにしています。いい製品かどうかだけではなく、弊社のビジネスに合うかどうかも含めて評価しています。

 谷川:アシストがInfiniDBを評価したポイントは?

 小野:オープンソースのMySQLをベースにしていること、スケーラブルなこと、そして何よりも速いというところです。あと低予算のお客様に魅力的です。

 加えてBIを使うお客様にとって「インデックスはありません」というのはインパクトがありました。「入れておけばいいです」というシンプルさ。「速くなります。しかしチューニングが必要です」となるとOracle Databaseと変わらなくなってしまいますから。

 岸和田:短期間でプロジェクトが完遂できる魅力もあります。

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みんな、気持ちのどこかにOracleを残している

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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