SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

Azureに、のせてみた。

「わたしたち、Azureで災害対策しました」(前編)


 ★Azureへの移行はこんなに簡単!支援策に関する情報はこちら

遅さの理由

cap
「Azureは災害対策用と考えていた」(真田)

 谷川:それでその段階ではプライマリをAzureに載せるのは厳しいと判断したんですね。今だと日本にもデータセンターが開設されたので、パフォーマンスは改善しているんですよね?

 鈴木:かかる時間はかなり減っています。1/3くらいにはなっていると思います。

 北川:東アジアのデータセンター利用と比べ、体感速度としては速くなっています。リモートデスクトップの使い勝手も向上しています。東日本か西日本を使っている限りでは、性能のデメリットはあまり問題にならない思います。その代わり、IOPSの制限があるのでそこはシビアに効いてしまいますが。

 谷川:IOPSの制限のところはプライマリをAzureで使うと、ですよね。

 北川:「もさっ」と遅いのではなく、IOがひっかかって遅いと。

 谷川:それはクラウドだから致し方ないところですか。

 鈴木:1ディスクで500IOPSなんです。そこをうまく見込んで設計しないと。

 北川:ディスクは最大で16本なので16TB、IOPSは8000IOPSが上限になります。これ以上に IOPS が必要になるほど短い時間に大量のトランザクションが入ってくるシステムだと、処理がたまってしまうので遅く感じてしまいます。

 谷川:レイテンシーが遅いのではなく、処理がたまってしまうから遅く感じると。

 北川:それが痛いところです。さらに、もし上限の16本を使うとなるとA7という最も高価な仮想マシンを契約しなくてはなりません。

 谷川:「それならオンプレで構成しよう」と思うような値段になると。

 北川:ハードを購入してハードの保守まで考えたら3年くらいは耐えられると思います。5年で考えると、購入して導入する金額を超えますが、ハードの老朽化もありませんので。

 谷川:レスポンス以外でお客様が気にされたこと、懸念点はありましたか?

 真田:今回は災害対策用にAzureを考えていたので、その点は満足されているかなと思っています。

 谷川:災害対策用だと送るデータは最小限ですむのですか?

 北川:オンプレミスからクラウドにアップされるデータは最小限で、圧縮して送られます。初回だけは量が多くなりますが、ダウンロードするわけではないのでコストはそうかからないと思います。

システム移行の課題をMicrosoft Azureで解決!

 Windows Server 2003の延長サポートが2015年7月で終了します。

 更新のさまざまな問題は、業務システムをMicrosoft Azure上で稼働させることで解決できます。

 

 マイクロソフトでは、システム移行にまつわるさまざま課題を解決します。導入のメリットから、すぐにわかるMicrosoft Azure移行費用概算ドキュメントまで、下記のページで詳しくご案内しています。

→→ Azureへの移行はこんなに簡単!支援策に関する情報はこちら

次のページ
コストの話、サポートの話、ライセンスの話。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
Azureに、のせてみた。連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5836 2014/05/13 16:13

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング