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オンプレミスにパブリックに―Oracle Enterprise Managerのクラウド管理術


 仮想化、クラウドの普及で企業のIT環境には、どういう問題が起こっているのか?Oracleでプロダクト マネジメント バイスプレジデントを務めるSudip Datta氏に話を訊いた。

"散在"と"混在"、そしてデリバリーの問題

スディプ・ダッタ氏
スディプ・ダッタ氏

 「グリッドコンピューティング以降、コンピュータ資産が散在している状況があります。サーバー、データベース、仮想化ソフトウェア、ミドルウェアなどさまざまなソフトウェアが稼動しており、それぞれに本番環境があり、開発環境、災害対策もあります。管理者は、これらすべてを管理しなければなりません」

 Oracleが行なった調査によると、年率20%で稼動するインスタンスの増加があり、世界中の28%の顧客で共通の課題となっているという。

 もう1つの課題が異質なものが混在していること。ソフトウェアには数多くのバージョン、パッチレベルがあり、さまざまな種類のデータベースも稼動している。データベースのバージョンは3つしかないのに、コンフィグレーションの数は1,400もある顧客もいたという。

 3つ目の課題は、サービスデリバリーに時間がかかることだ。サーバー、ストレージ、ネットワーク、データベースなどを組み合わせてプラットフォームを提供するが、要求に対しどういう組み合わせにすればいいのかの判断はなかなか難しい。

 「さらにそれを管理者が手作業で組み合わせるとなればかなりの手間もかかります。そのため、プラットフォームを標準化し、統合化、自動化できる環境が必要です」

 プライベートクラウド環境を構築し「Database as a Service」を提供する方法する場合、目的に応じ個別のデータベース・インスタンスを立ち上げる方法か、スキーマで分離し素早くデータベース環境を提供する方法があるだろう。前者は独立性は高いが、さまざまなデータベースが乱立してしまうリスクがある。後者はデータベースは統一化しやすいが、1つのデータベース・インスタンスが落ちればすべてのデータベースが使えなくなってしまう。

 これらの課題を解決するためにOracle Database 12cで提供しているのが、マルチテナント・アーキテクチャだ。

 「スキーマの管理のしやすさと同時に独立性を確保できます。しかし、1つの解決策ですべての問題に対処できるわけではありません。部門や動かすアプリケーションによっても要求は異なり、それに合った解決策を提供できるかが重要です」

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Pluggable Database as a Serviceで容易にデータベース環境を配布する

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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