SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press

日本HP、ビッグデータ向けストレージサーバー販売開始――ソフトウェア販売で協業も


 2015年7月2日、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)はビッグデータのためのストレージサーバーHP Apollo 4000シリーズを発表した。同時にHadoopとオブジェクトストレージのソフトウェア販売も開始する。各社の日本法人と共同で市場開拓を狙う。

 今回の日本HPからの発表はビッグデータを見据えたストレージサーバーがメインではあるものの、ハードウェアだけではない。ソフトウェアも関係各社と協力しながら販売する。ビッグデータ時代に向けてハードウェアとソフトウェアの両面から取り組んでいく姿勢を示した。

 新しく発表になるストレージサーバーはHP Apollo 4000シリーズ。スケールアウト型のストレージサーバーとなり、主にオブジェクトストレージ、Hadoop、NoSQLを想定したソリューションの構成要素となる。  

 日本HP エンタープライズグループ事業統括 HPサーバー製品統括本部 統括本部長 橘 一徳氏は「業界最高のストレージ密度」など技術的な特徴をアピールするとともに、ワークロードを最適化することやソリューションとして提案していく戦略を示した。

日本HP HPサーバー製品統括本部 マーケティング本部 ハイパースケールサーバービジネス開発部 部長 岡野家和氏

日本HP HPサーバー製品統括本部 マーケティング本部
ハイパースケールサーバービジネス開発部 部長 岡野 家和氏

 新しいHP Apollo 4000シリーズについては同社 HPサーバー製品統括本部 マーケティング本部 ハイパースケールサーバービジネス開発部 部長 岡野家和氏が説明した。主にHP Apollo 4200 SystemとHP Apollo 4500 Systemの2種類ある。  

 HP Apollo 4200 Systemは2Uラック型シャーシで2モデルある。岡野氏は「使い慣れた2Uなので従来のファシリティ、既存のラックをそのままお使いいただけます」と特徴を話す。HP Apollo 4200 LFFがオブジェクトストレージ向きで、内蔵ドライブの最大容量が224TBとなるモデル。HP Apollo 4200 SFFがビッグデータ分析向きで、内蔵ドライブの最大数が50 HDDとなるモデル。

 HP Apollo 4500 Systemは4Uラック型シャーシで2種類ある。HP Apollo 4510 Systemはオブジェクトストレージ向きで、1台のストレージ容量は544TB。中にはハードディスクが密集している。10シャーシ搭載すればラックで5.44PBが実装可能となる。HP Apollo 4530 SystemはHadoop向き。3台の120TBサーバーを搭載しており、Hadoopで一般的な3コピーレプリケーションを想定している。岡野氏は「性能と容量のバランスを保ったモデル」と話す。こちらは10シャーシ搭載すればラックで3PB超が実装可能となる。  

 これらのハードウェアに加えて、ビッグデータ関連のソフトウェア製品も日本HPから順次販売開始となる。Apache Hadoopディストリビューションの「Cloudera Enterprise」は7月2日より販売開始、「Hortonworks Data Platform」は7月販売開始予定。オブジェクトストレージソフトウェアの「Scality RING」は7月2日より販売開始となる。日本HPでは各社の日本法人とマーケティングやトレーニングなどで協調しながら市場開拓を狙う。  

スキャリティ・ジャパン株式会社 代表取締役 江尾浩昌氏、Cloudera株式会社 カントリー・マネージャー 田村研三郎氏、 Hortonworks Japan General Manager Brian Burns氏、日本HP 橘一徳氏

 さらに日本HPではリファレンスアーキテクチャの開発も強化していく。例えば「HP Big Data Reference Architecture」ではHadoopインフラ基盤を構成できる。コンピュート用サーバーとしてHP Moonshot、ストレージ特化型サーバーとしてHP Apollo 4500 Systemを組み合わせることで必要なほうを必要なだけ拡張できる。高密度、低TCO、低消費電力を実現できるとしている。

【関連記事】
日本HP、ビッグデータに最適化されたストレージサーバー「HP Apollo 4000シリーズ」を発表

 

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/6997 2015/07/10 10:58

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング