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週刊DBオンライン 谷川耕一

セールスフォース・ドットコムと関係が深くなったのはOracleよりもマイクロソフトだった


 基調講演の予定に入っていたのだからそれほど驚くことではなかったはず。しかし、dreamforceのステージに本当にマイクロソフトのCEO サティア・ナデラ氏が現れた際には、驚きと共にちょっと時代の変化、業界の変化を感じることになった。もちろん2014年5月にセールスフォース・ドットコムとマイクロソフトは、両社のソフトウェアを連携させる協業の発表を行っている。なので、両社は敵対関係にある競合会社ではなく、すでに戦略的なパートナーという関係だ。とは言うものの、この時の提携発表は多分にマーケティング的な要素が大きく、実際の製品連携なんてことはそれほど進まないのではとも思っていた。

ベンダー色に染め上げるのではなく、これから顧客が望むのは多様性クラウドだ

 また、昨年の同時期にはセールスフォース・ドットコムはOracleとの提携も発表している。こちらは両社の製品連携と言うよりは、Oracleのインフラ製品をセールスフォース・ドットコムが今後積極的に利用しますよといったものが主流。もともと同社のサービスではOracle製品をかなり使っていたこともあり、その発展とも言えるこの提携話にはそれほど驚くこともなかった。さらにCEOのマーク・ベニオフ氏とOracleのCTO ラリー・エリソン氏は、表面的にどんなに敵対しているような発言をしていても、師弟関係というか人間的な結びつきはかなり強力だ。なので、この発表を目にした際には将来的なOracleとセールスフォース・ドットコムの融合、なんてシナリオもまんざら絵空事ではないのではと思わされた。

ナデラ氏の登場にはやはりちょっと驚く

知っていたこととはいえ、マイクロソフトCEOの
サティア・ナデラ氏の登場にはやはりちょっと驚く

 ところがそれから1年以上の時間が経過し、パートナーとして連携を強化して見せたのはマイクロソフトのほうだった。

 「前の日よりも個人として、会社として常に良くなる。それがマイクロソフトです」(ナデラ氏)

 マイクロソフトの前日よりもさらに良くなる動きの中に、このセールスフォース・ドットコムとの協業も入っていたのだろう。またナデラ氏は「多様性というものをマイクロソフトは体現しています。すべてに多様性を入れていきます。人間と組織のところに多様性と入れ込んで、それぞれを結ぶようにします。こんなことをやっているのはマイクロソフトだけだと思っています」とも言う。ここで強調した多様性の1つが、セールスフォース・ドットコムのサービスだったわけだ。

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これまでのクラウドの世界はどちらかと言えば囲い込みの戦略だった

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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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