SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

Dell EMC WORLD 2017 Report(AD)

ITインフラ最新鋭化の決定打:Dell EMCのCIがもたらす効果とHCIへの取り組み

 Dell EMCが提唱する「トランスフォーメーション」にはIT運用のトランスフォーメーションもある。これまで築いてきたITシステムで達成すべきことは保ちつつ、最適化や効率化のために最新鋭化する必要があるということ。決定打となるのがコンバージドインフラ(CI)やハイパーコンバージドインフラ(HCI)となる。

Tokyo Dell EMC Forum 2017開催!

戦略の紹介、新たな知見の共有だけでなく、IT革新の推進やワークスタイルモビリティの強化、デジタル時代のリスク削減のためのソリューションなどが余すところなく聞ける、一日限りの法人向けイベントが開催されます。お見逃しなく!

ザ・プリンスパークタワー東京 | 2017年10月26日(木)
詳細・お申込みはこちら

これからのITインフラに必要なのは俊敏性やクラウドライクな運用スタイル

 ITシステムは変わりつつある。過去15年のITシステムはトランザクションやレポート作成のために記録するシステム(System of Record)であったのに対し、今後15年ではよりビジネスに直結する、顧客とのエンゲージメントのためのシステム(System of Engagement)に重点をシフトしていくと言われている。

 ビジネスの成長率で見ても、新しいシステムへのシフトが起きている。IT業界全体の成長率は年間2%で安定的であるものの、SaaSやクラウドサービスなどは年間60%と大きく成長している。さらにDell EMCが得意とするHCIでは年間122%と驚異的な成長率を見せている。本稿ではこの背景やCI/HCIの構成要素などを詳しく解説していく。

 まずは背景から。Dell EMCが経営層を対象にした調査によると「(近年)大きな変動を経験」(53%)、「今後3年間の業界の姿が分からない」(48%)など、約半数が変化を体感し、将来を見通せないことに不安を感じている。また「デジタルビジネスイニシアチブが成功に不可欠であると考えている」(92%)と、デジタルトランスフォーメーションのような新しい動きに素早く対応することがビジネスチャンスになると捉えている。

 デジタルトランスフォーメーションのように新しいビジネスを展開するには、インフラとなるITのトランスフォーメーション(変容)が不可欠となる。従来型のインフラとプロセスでは最先端を行くサービスの提供はほぼ不可能である。なぜなら従来型のITインフラでは長期にわたる実装期間、多額の設備投資、運用の非効率さ、ボトルネックの存在や拡張性の乏しさなどがあるからだ。

 逆にいまどのような変容を遂げるべきかと考えると、重要になるのは「俊敏性」。クラウドサービスのようにすぐに利用可能となること、ビジネスニーズに素早く対応できること、データ量の急増にすぐ対応できて適切なコストに収まること、ユーザーからのリクエストにすぐ対応できるなど運用が効率的であることなどが挙げられる。

 Dell EMCコンバージドプラットフォーム&ソリューション事業本部 vArchitectシニアマネージャー 三邉 祥一氏は「俊敏性は変化するビジネス環境を認識して行動し、メリットを享受する能力の指標にもなっています」と話す。

 Dell EMCコンバージドプラットフォーム&ソリューション事業本部 vArchitectシニアマネージャー 三邉 祥一氏
Dell EMC コンバージドプラットフォーム&ソリューション事業本部
vArchitectシニアマネージャー 三邉 祥一氏

 今が過渡期だからかもしれないが、今はITの構成要素は多数あり複雑化している。海外では「ITインフラのデザインはスノーフレーク(雪の結晶)のようなもの」と例える人がいるという。どれもきれいで洗練されているように見えて、どれ一つとして全く同じものはないためだ。そのためITリソースと予算の70%以上がスノーフレークのようなものの保守に費やされてしまっているのが実情だ。

 そして今悩ましいのがクラウド。必要不可欠だが、オンプレミスとオフプレミス(クラウド)どちらか片方を選ぼうとすると難しい。パブリッククラウドは初期投資不要などコストメリットがあるものの、実際に使い始めると利用料の予測が難しく予算を超過してしまうこともある。レイテンシーの制御やコンプライアンスも懸念する現場もある。そうした懸念の多くはプライベートクラウドで解決可能だ。一方、プライベートクラウドには、パブリッククラウドほどのサービスの豊富さや付加価値は見込めない。ゆえにクラウドはしばらく共存、つまりハイブリッドクラウドでいいところ取りをしていくのが現実的だろう。

PDF 13ページ:ハイブリッドクラウドによるメリット

 しかしもっと重要な要素がある。三邉氏は「クラウドをどこでどう稼働させるかはあまり大きな問題ではありません。我々が重要だと考えているのは運用スタイルです」と強調する。

 複数のクラウドやオンプレミスが混在するようなハイブリッドクラウドでは運用が複雑になりがちだ。複数の環境があろうともDell EMCが目指すのは、どれも同じように管理できること。管理ツールをあれこれ使い分けるのではなく、コントロールポイントが単一であることだ。それも新しい形で。三邉氏は「クラウドライクな運用スタイルを提供できることを重視しています」と話す。具体的には自動化やセルフサービスが可能であること、監視やレポート作成ができること、セキュリティは組み込まれていること、サービスレベルが選択できるなどだ。

次のページ
ITインフラ最新鋭化の決定打はCIやHCI導入

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
Dell EMC WORLD 2017 Report連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/9743 2017/09/11 06:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング