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ITインフラ最新鋭化の決定打:Dell EMCのCIがもたらす効果とHCIへの取り組み

2017/09/11 06:00

 Dell EMCが提唱する「トランスフォーメーション」にはIT運用のトランスフォーメーションもある。これまで築いてきたITシステムで達成すべきことは保ちつつ、最適化や効率化のために最新鋭化する必要があるということ。決定打となるのがコンバージドインフラ(CI)やハイパーコンバージドインフラ(HCI)となる。

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これからのITインフラに必要なのは俊敏性やクラウドライクな運用スタイル

 ITシステムは変わりつつある。過去15年のITシステムはトランザクションやレポート作成のために記録するシステム(System of Record)であったのに対し、今後15年ではよりビジネスに直結する、顧客とのエンゲージメントのためのシステム(System of Engagement)に重点をシフトしていくと言われている。

 ビジネスの成長率で見ても、新しいシステムへのシフトが起きている。IT業界全体の成長率は年間2%で安定的であるものの、SaaSやクラウドサービスなどは年間60%と大きく成長している。さらにDell EMCが得意とするHCIでは年間122%と驚異的な成長率を見せている。本稿ではこの背景やCI/HCIの構成要素などを詳しく解説していく。

 まずは背景から。Dell EMCが経営層を対象にした調査によると「(近年)大きな変動を経験」(53%)、「今後3年間の業界の姿が分からない」(48%)など、約半数が変化を体感し、将来を見通せないことに不安を感じている。また「デジタルビジネスイニシアチブが成功に不可欠であると考えている」(92%)と、デジタルトランスフォーメーションのような新しい動きに素早く対応することがビジネスチャンスになると捉えている。

 デジタルトランスフォーメーションのように新しいビジネスを展開するには、インフラとなるITのトランスフォーメーション(変容)が不可欠となる。従来型のインフラとプロセスでは最先端を行くサービスの提供はほぼ不可能である。なぜなら従来型のITインフラでは長期にわたる実装期間、多額の設備投資、運用の非効率さ、ボトルネックの存在や拡張性の乏しさなどがあるからだ。

 逆にいまどのような変容を遂げるべきかと考えると、重要になるのは「俊敏性」。クラウドサービスのようにすぐに利用可能となること、ビジネスニーズに素早く対応できること、データ量の急増にすぐ対応できて適切なコストに収まること、ユーザーからのリクエストにすぐ対応できるなど運用が効率的であることなどが挙げられる。

 Dell EMCコンバージドプラットフォーム&ソリューション事業本部 vArchitectシニアマネージャー 三邉 祥一氏は「俊敏性は変化するビジネス環境を認識して行動し、メリットを享受する能力の指標にもなっています」と話す。

 Dell EMCコンバージドプラットフォーム&ソリューション事業本部 vArchitectシニアマネージャー 三邉 祥一氏
Dell EMC コンバージドプラットフォーム&ソリューション事業本部
vArchitectシニアマネージャー 三邉 祥一氏

 今が過渡期だからかもしれないが、今はITの構成要素は多数あり複雑化している。海外では「ITインフラのデザインはスノーフレーク(雪の結晶)のようなもの」と例える人がいるという。どれもきれいで洗練されているように見えて、どれ一つとして全く同じものはないためだ。そのためITリソースと予算の70%以上がスノーフレークのようなものの保守に費やされてしまっているのが実情だ。

 そして今悩ましいのがクラウド。必要不可欠だが、オンプレミスとオフプレミス(クラウド)どちらか片方を選ぼうとすると難しい。パブリッククラウドは初期投資不要などコストメリットがあるものの、実際に使い始めると利用料の予測が難しく予算を超過してしまうこともある。レイテンシーの制御やコンプライアンスも懸念する現場もある。そうした懸念の多くはプライベートクラウドで解決可能だ。一方、プライベートクラウドには、パブリッククラウドほどのサービスの豊富さや付加価値は見込めない。ゆえにクラウドはしばらく共存、つまりハイブリッドクラウドでいいところ取りをしていくのが現実的だろう。

PDF 13ページ:ハイブリッドクラウドによるメリット

 しかしもっと重要な要素がある。三邉氏は「クラウドをどこでどう稼働させるかはあまり大きな問題ではありません。我々が重要だと考えているのは運用スタイルです」と強調する。

 複数のクラウドやオンプレミスが混在するようなハイブリッドクラウドでは運用が複雑になりがちだ。複数の環境があろうともDell EMCが目指すのは、どれも同じように管理できること。管理ツールをあれこれ使い分けるのではなく、コントロールポイントが単一であることだ。それも新しい形で。三邉氏は「クラウドライクな運用スタイルを提供できることを重視しています」と話す。具体的には自動化やセルフサービスが可能であること、監視やレポート作成ができること、セキュリティは組み込まれていること、サービスレベルが選択できるなどだ。


著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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  • 加山 恵美(カヤマ エミ)

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