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業務プロセスの可視化による業務分析講座

演習5:販売業者の入金処理プロセス

第5回

今回も引き続き、作図演習を実施します。与件では、前回と同様、架空の業務内容を説明しています。与件と設問に基づいて、業務フロー図を書いてください。

与件

 衣料品販売業のD社は、百貨店などの販売先に衣料品を販売しています。ここでは、販売先からD社への入金を処理するプロセスについて説明します。

手順

 販売先がD社に購入代金を支払った後で、D社は、当業務プロセスを以下のような手順で実施しています。

  • 金融機関は、D社に入金報告書を送付する。入金報告書には、D社の口座への入金明細が記載されている。
  • 経理部の担当者は、会計システムの売掛明細と、入金報告書の入金明細を照合する。
  • 入金内容が不明な場合、経理部の担当者は、入金内容を営業部に問い合わせる。
  • 営業部の担当者は、経理部に入金内容を回答する。
  • 入金内容が判明すれば、経理部の担当者は、会計システムに債権消込情報を入力する。
  • 経理部の上長は、会計システムで債権消込を承認する。

追加事項

 その他、当業務プロセスについて、以下の点が判明しています。

  • 販売先は、D社が販売先に指定した金融機関の口座に、購入代金を振り込む。
  • 入金照合の時点までに、金融機関からの入金明細が会計システムに反映されている。入金明細が会計システムに反映された時点で、会計システムでは、借方の勘定科目「現預金」、貸方の勘定科目「仮受金」の会計仕訳が発生している。
  • 債権消込を承認した時点で、会計システムでは、借方の勘定科目「仮受金」、貸方の勘定科目「売掛金」の会計仕訳が発生する。

設問

 与件をもとに、業務フロー図と業務記述書を作成してください。

前提条件

  • 成果物は、業務プロセスにおける関係部署の役割を明確にするために使う。
  • D社の立場で、成果物を作成する。

着眼点

  • どの立場(部署、企業、企業グループ)から業務フロー図を記述するか
  • 業務フロー図の範囲は、どこからどこまでか
  • 業務フロー図を構成する外部組織は何か
  • 業務フロー図を構成する内部組織は何か
  • 業務フロー図を構成する情報システムは何か
  • 活動に関係する入出力情報は何か

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解答

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この記事の著者

筒井 彰彦(ツツイ アキヒコ)

某SIerに勤務。これまで、業務アプリケーションの開発、モデリングツールの導入支援、コースウェア(ソフトウェア開発プロセス、オブジェクト指向モデリング)の企画・開発等に従事。最近は、内部統制プロジェクトに参画。技術士(情報工学部門)。主な著書に『7つの要素で整理する業務プロセス』『5つの要素で整理す...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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