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第7回 システムを十二分に活用するための二つの鍵~データ移行と知識移管

  2009/07/31 07:00

せっかく素晴らしいシステムも、導入しただけでは本来のメリットを享受できません。本番稼動するときまでに、データ移行をすませ、ユーザへの知識移管をしておく必要があります。

導入プロジェクトで一番重要な作業はデータ移行と知識移管(ユーザ教育)

 ITシステムの導入プロジェクトにおける一番の目的は、システムを構築(開発)することでしょう。では、一番重要な作業(タスク)とは何でしょうか。それは、データ移行と知識移管(ユーザ教育)といっても過言ではありません。

 移行データに不備があったり、ユーザが操作を十分に習得していないが故に、システムの稼動を延期せざるを得ないケースはいまだに後を絶ちません。場合によっては、システムの運用を開始した後にトラブルが多発してしまうこともあるようです。

 スケジュールどおりにシステム構築を完遂し、稼動後は円滑な管理運用ができること。つまり、プロジェクト全体としての成功を手にするためには、先ほどの述べた2つの作業、データ移行と知識移管をキチンとこなすことが重要です。よって、これらの作業に対して、入念な準備を行い、体制を整え、作業実施工数(期間)を十分に確保することが必要になるのです。

 ここまでの話を自動車で喩えてみましょう。システムは自動車、データはガソリン、そしてユーザの習熟度は運転技量に相当します。つまり、システムがあるだけでは、その便益を享受することはできません。自動車(=システム)を動かすためには、灯油(=不正なデータ)ではなくガソリン(=正しいデータ)を入れておく必要があります。運転席に座る人間(=ユーザ)は、公道を走る(=本番稼動)前までに運転免許証(=システムの使い方を習得する)を取得しておく必要があるわけです。

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著者プロフィール

  • 松本 繁治(マツモト シゲハル)

    米国系FA(ファクトリーオートメーション)機器メーカで生産設備の制御および管理システムの構築を手がける。その後、国内コンピュータメーカで販売管理や生産管理のシステム構築を経験。1998年からは外資系ERPベンダ(SAPジャパン)でコンサルタント/プロジェクトマネージャとして約6年間従事。外資系コンサルティング会社で中堅企業向けの業務コンサルティングやソリューション構築に従事した後、現在はフリーで活動中。

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