SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

Oracle OpenWorld 2009 レポート

【Oracle OpenWorld 2009】シュワルツェネッガー知事がSunとOracleの合併を歓迎

【速報】Oracle OpenWorld 2009 レポート


Oracle OpenWorld 2009で最も注目され、莫大な数の聴衆を集めるのがCEOであるラリー・エリソン氏のキーノートセッションだ。その会場に、さらに多くの人を集めた特別ゲストが登壇した。カリフォルニア州知事であるアーノルド・シュワルツェネッガー氏だ。

カリフォルニアはテクノロジーで先行する場所

 Oracle OpenWorld 2009で最も注目され、莫大な数の聴衆を集めるのがCEOであるラリー・エリソン氏のキーノートセッションだ。その会場に、さらに多くの人を集めた特別ゲストが登壇した。カリフォルニア州知事であるアーノルド・シュワルツェネッガー氏だ。

 ラリー・エリソン氏に紹介され登壇したシュワルツェネッガー氏は、俳優として映画に出ていた時からコンピュータ・グラフィックスという技術に助けられていたと語る。 「映画コナン・ザ・グレートでは大蛇と闘ったり、ターミネータではトラックを投げ飛ばしたりしたけれど、これらはすべてテクノロジーの力がなければあり得なかったこと」とおどけて語り、会場をおおいに沸かせた。

カリフォルニア州知事 アーノルド・シュワルツェネッガー氏
カリフォルニア州知事 アーノルド・シュワルツェネッガー氏

 シュワルツェネッガー氏は「テクノロジーというものは、チャレンジする上でパートナー的な存在。たとえば、現在は遠隔医療診断がうまくいっていないので、毎年医療過誤で大勢の人たちが傷ついたり、場合によっては亡くなるという事故が起こっている。こういったことも最新の電子カルテのシステムなどの導入により解消できる可能性がある」と語る。

 また、温室効果ガスの削減に関しても新しいテクノロジーなしには成し遂げられないと強調。たとえば、2050年に1990年比で70%という高いレベルの温室効果ガス削減を目指すならば、新しいテクノロジーがなければ達成できない。たとえば、トラックから多くのCO2が発生するが電気トラックを利用することで大幅に減らすことを考えている。

 また、カリフォルニアはバイオテクノロジー産業の発祥の地だとも、シュワルツェネッガー氏は言う。幹細胞の研究からアルツハイマーやパーキンソン病などの難病を治療する薬の開発なども実現しつつあるとのこと。そして、エネルギー政策についても、カリフォルニアはリーダーシップをとっているとシュワルツェネッガー氏が言うと、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

  エネルギーについては、他国に依存しないようにする政策も大事だが、クリーンエネルギーの開発にもカリフォルニアでは力を入れている。そして、海軍が太陽光発電の技術を持つ会社と契約して、それを利用することになっている。海軍のようなところが、こういったエネルギーを活用するというのは、非常に重要なことだと指摘する。

  「デトロイトではやっと電気自動車が重要だということに気がついたようだが、カリフォルニアにはすでにポルシェに匹敵する性能を誇る電気自動車がある」とシュワルツェネッガー氏は自慢する(これは、シリコンバレーの成功した人々が出資しているTesla Motorのスポーツカーのことで、シュワルツェネッガー氏も予約していると言われている)。

 実際、カリフォルニア州は、1人あたりの電気の使用量は他の州よりも40%以上少ないという。 このようにカリフォルニアはテクノロジーで先行する場所であり、そのなかでもリーダー企業として世界中で成功しているのが、SunとOracleだと言う。「SunとOracleが一緒になれば無限に力を発揮することができるだろう」と両社の合併を歓迎し、最大限の賞賛を送った。

次のページ
これからの課題を解決するのはテクノロジーしかない

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
Oracle OpenWorld 2009 レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/1929 2009/10/15 19:27

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング