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データウエアハウス構築の時間を圧倒的に短縮、コンサルティングと連携したBIソリューション

BIシステムの課題を解決する要素を備えたアプライアンスが登場

 これまでIBMはBIシステムが求める目的を達成するため、ハードウェアとソフトウェアを用意し、データを有効活用するためのテンプレートを当てはめて提供してきた。もちろんこの手法は現在でも有効だが、BIシステムに上記のような課題を解決するには、3つの要素が必要だと考えている。

 すなわち「すぐに使い始められる即効性」、「試しながら成長できる拡張性」、「運用管理に手間がかからないシンプルさ」だ。そして2009年9月、その一つの回答として発表したのが、BIシステムに求められている機能がプリセットされ、高度にモジュール化されたビジネス分析のためのアプライアンス製品IBM Smart Analytics Systemだ。

 従来の手法では実装前のシステムサイジング、ハードウェアとソフトウェアの入手、インストールと設定にテスト、検証と手順を追って構築するため、稼働までにおよそ6ヶ月を要していた。しかし新たに投入されたアプライアンス製品では「現在あるこのデータを使いたい」、あるいは「やりたいことのイメージはあるのだが具体的には決まっていない」というお客様に対してはたとえば、分析対象のデータ量だけをヒヤリングし、その規模感に合ったアプライアンスをご提案している。

 4TBから200TBまで、規模に応じて設定した標準構成を6種類用意しており、サイジングや構成に悩む必要がない。この仕組みにより「こういうことを行いたい、細部はこれから試行錯誤しながら詰めていく」と伺ってから最短12日でBIシステムを導入可能だ(図1)。

図1:IBM Smart Analytics System
図1:IBM Smart Analytics System

 ソフトウェアの基本設定に加え、システムに組み込まれているデータベースは、データ容量に耐えうるパフォーマンス・チューニングも行われた状態になっている。つまり、従来の構築において一番手間がかかっていた部分を集約し、処理している。さらに標準構成の設定やパフォーマンスについて十分な検証が行われているため、短期間だけでなく低リスクでの導入を実現している。

 IBM Smart Analytics Systemには、様々なオプションが用意されているが、標準構成でも多彩な分析機能を高速実行する。その中には、あらゆるBI 機能を提供するIBM Cognosが含まれている。導入と同時にレポート、分析、ダッシュボード、スコアカードを使い、ビジネスのパフォーマンスの監視、傾向の分析、結果の測定が可能だ。

 また、Cubing Servicesによる多次元分析により、様々な観点からデータをより掘り下げて分析する。多元化分析は、DWH内のキャッシュ等で実行するためデータコピーが不要であり、最適化技術によりOLAPのクエリーのパフォーマンスが大きく向上している。さらに、データマイニング機能とテキスト分析により、予想外の傾向やパターンの発見だけでなく、過去の傾向から次の結果を予測する高度な分析を実現している。

 DWH機能では、データの抽出・加工・書き出しを行うETLソリューションであるIBM InfoSphere DataStageや、名寄せに有効なIBM InfoSphere QualityStageなどにより、DWHの整合性を図り、分析に必要な情報を的確に収集することが可能になっている。さらに2009年7月、IBMは統合解析、データマイニングのソフトウェアで世界的に大きなシェアを有するSPSS社の買収を発表した。その予測分析などにおけるノウハウも今後、アプライアンスに統合されていく予定だ。

 また高いデータ圧縮はIBMの得意な分野であり、最適化することにより、システムを管理しやすくすし、既存投資の保護に役立てることができる。たとえば、データ圧縮と高パフォーマンスのサーバー、ストレージにより、フロアスペースを平均50%削減可能だ。

 Database Partitioning Featureにより、データベースを単一のサーバー内または複数のサーバーにわたって区分することによりスケーラビリティーを向上し、高パフォーマンスのシェアードナッシング環境を実現している。システムのキャパシティーや機能は、モジュール単位でブロックを追加するような容易さで拡張でき、リプレースの必要がないため既存投資を保護できる。

 当然、IBMが得意なハードウェア・コンポーネントの観点からもIBM Smart Analytics System導入はメリットがある。ハイパフォーマンスのストレージを用い、デュアルRAIDコントローラーとフェイルオーバー保護に対応した冗長パスにより高可用性を提供している。

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新設のビジネス分析・最適化支援部隊と連携

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この記事の著者

後藤 祥子(ゴトウ ショウコ)

日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア事業インフォメーション・マネジメント
InfoSphereテクニカルセールス

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