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ソーシャルテクノロジーによる企業内情報活用とワークスタイルの変革(後編)

  2009/12/15 07:00

企業のインサイト(洞察)を活かし、事業に結びつけていくためには、企業内に流通する様々な情報を連携させる必要がある。こうした意味で、ブログやSNSなどのソーシャルテクノロジーを利用した企業内情報活用に注目が寄せられている。従来、一般向けのオープンなWebとして普及してきたソーシャルテクノロジーをビジネスに活用し、ワークスタイルを変革していく方法について述べていく。【後編】

企業に求められるワークスタイルとは?

 このような従来型のワークスタイルに対して、企業に求められるワークスタイルはコミュニケーションが前提となり、コミュニケーションの中から必要な業務システムへつながり、それが双方向に連携しているイメージである。わかりやすいモデルを例にするとインターネットで商品を購入する際、商品情報(コンテンツ)だけでは購入に至らず、レビューとして掲載された口コミ(コンテクスト)を参考にすることで購入を決断する。またブログ・SNS 上のコミュニケーションからコンテクストを取得し購入に至るケースもあり、既にインターネットの世界ではこの効果が実証されている。(商品購入時にネット上の口コミ情報を参考にした経験を持つ人は、ネットユーザーの80%超―「2008 年版クチコミブログ広告市場の実態と今後の展望」矢野経済研究所)

 これを企業内のイメージにあてはめてみると図3のように樹木に例えられる。コミュニケーションにより大地の養分(コンテクスト)は、木の幹から枝を伝わり葉(コンテンツ)に供給され、葉から吸収した太陽のエネルギーは枝を伝わり幹に供給されて樹木が成長していく。この樹木に例え「グリーン型ワークスタイル」と名づけてみた。

図2:従来型のワークスタイル
図3:グリーン型ワークスタイル

 グリーン型ワークスタイルでは、通常の業務コミュニケーションを行う中で必要な機能は対象の業務システムを呼び出し、処理を行った案件(またはコンテンツ)には前提となったコミュニケーションのメタデータが付与される。これを先ほど並べた課題に例えると、文書活用においては文書に属性としてつけられたメタデータからコミュニケーションを参照し、設計仕様書の変更箇所がいつ誰の指示でどのような目的で行われたものなのかを把握し、現状の状況に合わせることで再利用が可能になる。ワークフローにおいても承認者が申請者に背景を確認しなくとも、判断に必要な情報はコミュニケーションから理解できるため、申請者の根回しにかける時間・コストも合わせた効率化が可能になる。営業においては、案件に関する情報はSFAに入力されていない非公式情報を含めすべてを管理し、営業ノウハウが共有・継承できるとなれば、さらに効果が期待できる。

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著者プロフィール

  • 松本匡孝(マツモトキヨタカ)

    株式会社日立ソリューションズ 1989年 株式会社日立製作所入社。マーケティング業務経験を経てコラボレーション事業の立ち上げに参画し、コラボレーション分野のスペシャリストとしてセミナー講演やコンサルティングなど拡販活動に従事。2014年に株式会社日立ソリューションズにてリリースしたコンテンツ管...

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